問6
労働安全衛生法に定める健康診断に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
A 労働安全衛生法第66条により、使用者は、労働者に対し年1回、特定有害業務に従事する労働者には6か月に1回の割合で健康診断を実施しなければならない。ただし、健康診断は労働者の同意がある場合のみ実施可能である。
B 労働安全衛生法第66条の2により、使用者は、特定有害業務に従事する労働者に対し、必要に応じて随時、健康診断を実施しなければならない。この健康診断は、厚生労働省令で定める基準に従って行われる。
C 労働安全衛生法第65条の2により、使用者は、18歳未満の労働者に対し、就業前及び就業後6か月以内に1回、その後年1回の割合で健康診断を実施しなければならない。この健康診断は労働者の負担で行うことができる。
D 労働安全衛生法第65条により、使用者は、全ての労働者に対し年1回の割合で健康診断を実施しなければならない。ただし、健康診断の費用は労働者が負担する。
E 労働安全衛生法第66条の3により、使用者は、夜間労働を行う労働者に対し、年2回の割合で健康診断を実施しなければならない。この健康診断は労働者の就業時間内に行うことが求められる。
問6 解答
正解 E (難易度:B)
A.× 解説:Aの記述は誤っています。労働安全衛生法第66条により、使用者は労働者に対して年1回の健康診断を実施する義務がありますが、特定有害業務に従事する労働者の健康診断頻度は法律で異なる場合があります。また、健康診断は労働者の同意なくても実施可能です。
B.× 解説:Bの記述は誤っています。労働安全衛生法第66条の2は存在しません。特定有害業務に従事する労働者の健康診断に関する規定は他の条文に含まれており、随時実施することを要求する条文もありますが、詳細は厚生労働省令で定められています。
C.× 解説:Cの記述は誤っています。18歳未満の労働者に対する健康診断は使用者の費用負担で行われ、労働者の負担で行うことはできません。
D.× 解説:Dの記述は誤っています。労働安全衛生法第65条により、使用者は全ての労働者に対して年1回の健康診断を実施する義務がありますが、その費用は使用者が負担します。
E.○ 正しい:Eの記述は正しいです。労働安全衛生法第66条の3により、使用者は夜間労働を行う労働者に対して年2回の健康診断を実施する義務があります。この健康診断は労働者の就業時間内に行うことが要求されており、夜間労働者の健康管理を強化するための措置です。
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