問5
労働者災害補償保険法に基づく休業補償給付に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
A 労働者が業務上の事由により負傷し、治療のため休業した場合、休業補償給付として賃金の全額が支給される。
B 休業補償給付は、休業4日目から支給されるが、休業3日間は待期期間として給付が支給されない。
C 休業補償給付は、業務上の事由による休業の初日から1年6ヶ月を超えて継続する場合には、その後は休業補償給付ではなく、傷病補償年金が支給される。
D 労働者が休業補償給付を受けるためには、所轄労働基準監督署長への申請が必要であり、事業主の同意がある場合のみ申請可能である。
E 業務上の事由による負傷に伴う休業が途中で中断された場合、その中断期間が1年以内であれば、再び休業した時点で休業補償給付が再開される。
問5 解答
正解:A (難易度:B)
A:× 誤り。休業補償給付は賃金の全額ではなく、通常は賃金の60%が支給されます。全額支給されるわけではないため、この記述は誤りです。
B:○ 正しい。休業補償給付は休業4日目から支給され、初めの3日間は待期期間として給付されません。この記述は正確です。
C:○ 正しい。休業補償給付は休業初日から1年6ヶ月を超えて継続する場合、その後は傷病補償年金が支給されると定められています。
D:× 誤り。労働者が休業補償給付を受けるためには申請が必要ですが、事業主の同意が必ずしも必要ではありません。労働者自身が申請することができます。
E:○ 正しい。休業が途中で中断され、その中断期間が1年以内であれば、再び休業した時点で休業補償給付が再開されます。
したがって、誤っている記述はAです。
コメント