問9
A 労働保険事務組合の主たる事務所が所在する都道府県に主たる事務所を持つ事業の事業主のほか、他の都道府県に主たる事務所を持つ事業の事業 主についても、当該労働保険事務組合に労働保険事務を委託することができる。
B 労働保険事務組合の主たる事務所の所在地を管轄する都道府県労働局長は、必要があると認めたときは、当該労働保険事務組合に対し、当該労働保険事務組合が労働保険事務の処理の委託を受けることができる事業の行 われる地域について必要な指示をすることができる。
C 労働保険事務組合は労働保険徴収法第 33 条第 2 項に規定する厚生労働大臣の認可を受けることによって全く新しい団体が設立されるわけではな く、既存の事業主の団体等がその事業の一環として、事業主が処理すべき労働保険事務を代理して処理するものである。
D 労働保険事務組合事務処理規約に規定する期限までに、確定保険料申告書を作成するための事実を事業主が報告したにもかかわらず、労働保険事務組合が労働保険徴収法の定める申告期限までに確定保険料申告書を提出しなかったため、所轄都道府県労働局歳入徴収官が確定保険料の額を認定決定し、追徴金を徴収することとした場合、当該事業主が当該追徴金を納付するための金銭を当該労働保険事務組合に交付しなかったときは、当該労働保険事務組合は政府に対して当該追徴金の納付責任を負うことはない。
E 清掃業を主たる事業とする事業主は、その使用する労働者数が臨時に増加し一時的に 300 人を超えることとなった場合でも、常態として 300 人以下であれば労働保険事務の処理を労働保険事務組合に委託することができ る。
問9 解答
正解 D (難易度:C)
A:○ 正しい。労働保険事務組合は、他の都道府県に主たる事務所を持つ事業の事業主に対しても、労働保険事務を委託することができます。これにより、事業主は自身の所在地と異なる場所にある労働保険事務組合に労働保険事務を委託することが可能です。
B:○ 正しい。都道府県労働局長は、労働保険事務組合に対して、必要な指示をすることができます。これにより、労働局長は労働保険事務の適正な処理を確保するために介入することが可能です。
C:○ 正しい。労働保険事務組合は、新しい団体が設立されるのではなく、既存の事業主の団体等がその事業の一環として労働保険事務を代理して処理するものです。これにより、事業主は労働保険事務をより効率的に処理することができます。
D:× 誤り。労働保険事務組合が申告期限までに確定保険料申告書を提出しなかった場合、事業主が追徴金を納付するための金銭を労働保険事務組合に交付しなかったとしても、労働保険事務組合は政府に対して追徴金の納付責任を負います。この規定は、事業主の保護と労働保険事務組合の責任を明確にするために設けられています。
E:○ 正しい。使用する労働者数が臨時に増加し一時的に300人を超える場合でも、常態として300人以下であれば、労働保険事務の処理を労働保険事務組合に委託することが可能です。これにより、事業主は労働保険事務の負担を軽減することができます。
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