令和5年度問1 「心理的負荷による精神障害の認定基準について」(平成 23年 12月 26 日付け基発 1226第1 号)における「業務による心理的負荷の強度の判断」のうち、出来事が複数ある場合の全体評価に関する次の記述のうち誤っているものは どれか。

令和5年度本試験

問1 

A 複数の出来事のうち、いずれかの出来事が「強」の評価となる場合は、業務による心理的負荷を「強」と判断する。

B 複数の出来事が関連して生じている場合、「中」である出来事があり、それに関連する別の出来事(それ単独では「中」の評価)が生じた場合には、後発の出来事は先発の出来事の出来事後の状況とみなし、当該後発の出来事の内容、程度により「強」又は「中」として全体を評価する。

C 単独の出来事の心理的負荷が「中」である複数の出来事が関連なく生じている場合、全体評価は「中」又は「強」となる。

D 単独の出来事の心理的負荷が「中」である出来事一つと、「弱」である複数の出来事が関連なく生じている場合、原則として全体評価も「中」となる。

E 単独の出来事の心理的負荷が「弱」である出来事が複数生じている場合、
原則として全体評価は「中」又は「弱」となる。

問1 解答

正解 E (難易度:B)

1.× 解説:Aの記述は正しいです。複数の出来事のうち、もしいずれかの出来事が「強」の評価となる場合、業務による心理的負荷は「強」と判断されるのが一般的です。これは、心理的負荷が最も強い出来事によって全体の負荷が評価されるためです。

2.○ 正しい:Bの記述は誤っています。複数の出来事が関連して生じている場合、それぞれが「中」の評価であっても、関連する出来事の累積的な効果によって全体の心理的負荷が「強」に評価されることがあります。ただし、必ずしも「強」と評価されるとは限らず、個別の状況に応じて評価が異なります。

3.× 解説:Cの記述は誤っています。単独の出来事の心理的負荷が「中」である複数の出来事が関連なく生じている場合、それぞれが独立しているため、全体評価は必ずしも「中」又は「強」とは限りません。全体の負荷は個々の出来事の性質と、それらが持つ累積的な効果によって異なります。

4.× 解説:Dの記述は誤っています。心理的負荷が「中」である出来事と「弱」である複数の出来事が関連なく生じている場合、全体評価が必ずしも「中」とは限りません。出来事の性質や相互の関係によって全体の負荷は異なり、状況によっては「中」以上または以下の評価となる可能性があります。

5.○ 正しい:Eの記述は誤っています。単独の出来事の心理的負荷が「弱」である出来事が複数生じている場合、それらが累積的な効果を持つかどうかによって全体評価は異なりますが、「弱」の出来事が複数あるだけで全体評価が「中」又は「弱」となるとは限りません。評価は個々の出来事の内容や影響の程度に応じて行われます。

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