試験種別

令和5年度本試験

令和5年度問14 Aが所有し、居住する甲マンションの 101 号室をBに 3,000 万円で売り渡す旨の契約を締結し、Bから手付金として 300 万円を受領した場合に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、誤っているものはどれか。ただし、AB間の売買契約には、手付に関する特約はないものとする。

問14 民法 1 Aは、Bが履行の着手をする前に、Bに 600 万円を現実に提供すれば、Bがこれを受領しなくとも売買契約の解除をすることができる。 2 Bは、B自身が履行の着手をしても、Aが履行の着手をしなければ、手付金300 万円を放棄し...
令和5年度本試験

令和5年度問13 甲マンション 301 号室を所有するAは、その債権者Bを害することを知りつつ、301 号室をCに贈与し、その旨の所有権移転登記がされた。Bが、Aのした贈与について、Cに対して詐害行為取消請求をする場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。

問13 民法 1 Bによる詐害行為取消請求に係る訴えは、AがBを害することを知って行為をした時から2年を経過したときは提起することができない。 2 BのAに対する債権がAのCに対する贈与の前の原因に基づいて生じたものではない場合には、Bは詐...
令和5年度本試験

令和5年度問12 Aは、甲マンションの 508 号室を所有しているが、同室及び同室内の壁に飾ってあった風景画(この問いにおいて「絵画」という。)をBに賃貸した。この場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。

問12 民法 1 Bが死亡し、その後Bを単独で相続した子Cが、絵画をBの所有物であり相続財産に属するものであると過失なく信じて、現実に占有していたときは、Cは、即時取得により所有権を取得するため、AがCに絵画の返還を請求しても認められない。...
令和5年度本試験

令和5年度問11 大規模な火災、震災その他の災害で政令で定めるものにより区分所有建物の全部が滅失した場合において、区分所有建物の敷地利用権を有する者(この問いにおいて「敷地共有者等」という。)が開く集会で建物を建築する旨の決議(この問いにおいて「再建決議」という。)を行った場合、建物を再建することに関する次の記述のうち、被災マンション法の規定によれば、誤っているものはどれか。なお、区分所有建物に係る敷地利用権は数人で有する所有権その他の権利であったものとする。

問11 被災マンション法 1 敷地共有者等が開く集会においては、敷地共有者等の議決権の5分の4以上の多数によって、再建決議をすることができる。 2 敷地共有者等が開く集会においては、区分所有建物の全部が滅失した後に区分所有建物の敷地利用権を...
令和5年度本試験

令和5年度問10 団地内に専有部分のある建物であるA棟及びB棟があり、団地の敷地は団地建物所有者の共有に属し、その共有者全員で構成する団地管理組合において、規約が定められている。この場合に関する次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、誤っているものはどれか。

問10 区分所有法 1 A棟及びB棟が所在する土地は、当然にA棟及びB棟の団地建物所有者によって構成される団地管理組合における団地共用部分となる。 2 A棟及びB棟の団地建物所有者によって構成される団地管理組合がA棟及びB棟の管理を行うもの...
令和5年度本試験

令和5年度問9 甲マンションの集会においてマンションの建替え決議が成立した。Eは建替え決議に賛成した区分所有者であり、A、B、C及びDはいずれも建替え決議に賛成しなかった区分所有者である。決議後、集会招集者が建替え決議に賛成しなかった区分所有者に対して建替え決議の内容により建替えに参加するか否かを回答すべき旨を書面で催告した場合の取扱いに関する次の記述のうち、区分所有法及び民法の規定によれば、正しいものはどれか。

問9 区分所有法 1 Aが催告を受けた日から2月以内に回答しなかった場合には、Aは、建替えに参加する旨を回答したものとみなされる。 2 Bが催告を受けた日から2月以内に建替えに参加する旨を回答した場合であっても、EはBに対して、区分所有権及...
令和5年度本試験

令和5年度問8 甲マンション 101 号室はAが所有し、同室に隣接する 102 号室はBが所有して居住しているところ、101 号室の室内には段ボール、空ペットボトル、ビニール袋に詰めたゴミなどがため込まれてこれらが積み上がった状況となり、悪臭などによってBを含むマンションの居住者に著しい迷惑が及んでいる。この状況のもとで、甲マンションの管理者又はBが講ずることができる措置に関する次の記述のうち、区分所有法及び民法の規定によれば、誤っているものはどれか。

問8 区分所有法 1 甲マンションの管理者は、管理規約に訴訟の提起についての定めがあったとしても、集会の決議がなければ、Aに対して、101 号室の室内のゴミなどの除去を求める訴えを提起することはできない。 2 甲マンションの管理者は、Aの所...
令和5年度本試験

令和5年度問7 甲マンションにおいて、区分所有者Aが所有する101号室をBに賃貸している場合に関する次の記述のうち、民法、区分所有法及び借地借家法(平成3年法律第90号)の規定によれば、誤っているものはいくつあるか。ただし、甲マンションの規約においては、専有部分を専ら住宅として使用するものとし、他の用途に供してはならないとされている他には、別段の定めはないものとする。

問7 区分所有法 ア Aは賃貸業を営む事業者で、101号室には居住せずに、Bに同室を居住用として賃貸して賃料収入を得る営業行為を行っていたとしても、Aの行為は、甲マンションの用途違反には該当しない。 イ 甲マンションの管理組合で建替え決議が...
令和5年度本試験

令和5年度問6 集会に関する次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、誤っているものはどれか。ただし、規約に別段の定めはないものとする。

問6 区分所有法  1 区分所有者の5分の1以上で議決権の5分の1以上を有するものは、管理者に対し、会議の目的たる事項を示して、集会の招集を請求することができる。 2 集会の議事に係る区分所有者の議決権は、書面で、又は代理人によって行使する...
令和5年度本試験

令和5年度 問5 AとBはいずれも甲マンションの区分所有者である。Aが、塔屋及び外壁(いずれも共用部分である。)と自ら所有する専有部分とをあわせて第三者に賃貸して賃料を得ている場合において、Bが、Aに対して、塔屋及び外壁のうち、自らの持分割合に相当する部分について不当利得の返還請求権を行使できるかどうか等に関する次の記述のうち、判例によれば、誤っているものはどれか。なお、甲マンションの規約には、管理者が共用部分の管理を行い、共用部分を特定の区分所有者に無償で使用させることができる旨の定めがあるものとする。

1 区分所有者全員の共有に属する共用部分を第三者に賃貸することは、共用部分の管理に関する事項に当たる。 2 一部の区分所有者が共用部分を第三者に賃貸して得た賃料のうち各区分所有者の持分割合に相当する部分につき生ずる不当利得返還請求権は、各区...
令和5年度本試験

令和5年度 問4 次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、規約に別段の定めとして規定することができないものはどれか。

問4 区分所有法 1 集会の議長について、管理者及び集会を招集した区分所有者以外の者を選任すること。 2 敷地利用権が数人で有する所有権その他の権利である場合に、区分所有者が、その有する専有部分とその専有部分に係る敷地利用権とを分離して処分...
令和5年度本試験

令和5年度 問3 共用部分等の管理及び変更に関する次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。ただし、共用部分の変更が専有部分の使用に特別の影響を及ぼすことはないものとする。

問3 区分所有法  ア 共用部分の変更(その形状又は効用の著しい変更を伴わないものを除く。)は、集会において区分所有者及び議決権の各4分の3以上の多数の決議で決するが、区分所有者の定数は、規約でその過半数まで減ずることができる。 イ 共用部...
令和5年度本試験

令和5年度 問2 管理組合、団地管理組合及び管理組合法人に関する次の記述のうち、区分所有法及び民法(明治29年法律第89号)の規定によれば、誤っているものはいくつあるか。ただし、規約に別段の定めはないものとする。

問2 区分所有法 ア 法定共用部分を専有部分とする場合には、これについて、その共有者全員の同意が必要である。 イ 管理組合及び団地管理組合においては、その職務に関し、管理者が区分所有者を代理し、管理組合法人においては、その事務に関し、代表権...
令和5年度本試験

令和5年度 問1 次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、誤っているものはどれか。

問1 区分所有法 1 専有部分は、規約により共用部分とすることができるが、附属の建物は、規約により共用部分とすることはできない。 2 区分所有者が建物及び建物が所在する土地と一体として管理又は使用する土地は、規約により建物の敷地とすることが...
パート3

問50 マンション管理組合の運営に関する次の記述のうち、マンション管理適正化法及びその他関連法規によれば、誤っているものを選びなさい。

1 マンション管理組合が役員の選任に関する決議をする際は、総会において組合員の投票権の多数により行われることが必要である。 2 管理組合は、組合員の合意形成を図るため、総会の招集通知に議案書を添付して、組合員に情報提供をしなければならない。...
パート3

問49 マンションの管理組合が理事会を開催するに当たって、区分所有法及び標準管理規約に基づき適切な運営を図るための手続きに関する次の記述のうち、適切なものはどれか。

ア 理事会は、管理組合の理事の過半数の出席で成立し、その決議は出席理事の過半数の賛成をもって行う。 イ 理事会の議事録は、出席した理事全員の署名または記名押印をもって効力を有し、理事会後速やかに作成される必要がある。 ウ 理事会を招集する際...
パート3

問48 マンションの管理に関する以下の記述のうち、マンションの管理の適正化の推進に関する法律(平成17年法律第49号)の規定に基づき、誤っているものはどれか。

1 マンションの管理組合は、管理組合の規約を変更する場合、その内容が公正証書によって証明されたときに限り、変更が有効になる。 2 管理組合が管理業務の委託を解除するには、委託契約書に解除の条件を設けておく必要があり、これには総会の決議が必要...
パート3

問47 マンションの管理運営に関する次の記述のうち、マンション管理適正化法の規定によれば、正しいものはどれか。

1 マンション管理士は、マンションの管理適正化の推進に関する法律の規定に基づき、管理業務に関する契約の締結や変更、管理に関する助言・指導等を行う際に、必要な知識と技能の維持向上に努めることが義務付けられている。 2 マンション管理士は、総会...
パート3

問46 マンションの大規模修繕工事に関する次の記述のうち、建築基準法及びマンション管理適正化法の規定によれば、適切でないものはどれか。

ア 大規模修繕工事には、建築基準法に基づく建築確認及び工事着工の届出が必要な場合がある。 イ 大規模修繕工事の計画を立てる際には、管理組合は管理規約に基づき専門家の意見を求めることが望ましいとされている。 ウ 管理組合が工事契約を締結する際...
パート3

問45 共用部分の修繕に関する次の記述のうち、マンションの管理に関する法律および標準管理規約に基づき、誤っているものを選びなさい。

1 マンションの共用部分の修繕に関しては、管理組合は修繕費用の積立金を原則として用いることが求められる。 2 共用部分の修繕を行う際、管理組合は修繕の必要性や方法について、あらかじめ組合員に説明責任を負う。 3 大規模修繕工事を行う場合、管...