問40 建物構造
1 震度6強から震度7程度の地震がおきても、人命に危害を及ぼすような倒壊等を生じないことを目標として、建築基準法の耐震基準は定められている。
2 壁と床を鉄筋コンクリートで一体的につくり、様々な荷重や外力に対応する壁式構造は、中層や低層のマンションに適している。
3 多くのマンションで採用されている耐震構造は、建物の剛性を高めて地震力に抵抗する構造方式である。
4 チューブ状の鋼管の中にコンクリートを詰めて、柱などの主要構造材としたものを鉄骨鉄筋コンクリート構造(SRC 造)といい、鉄筋コンクリート構造(RC 造)と同様に、鉄とコンクリートの特性を補い合う優れた性能を持つ。
問40 解答
正解 4 (難易度:C)
1.○ 正しい。建築基準法において、震度6強から震度7程度の地震に対しても、人命に危害を及ぼさないよう倒壊等を防ぐための耐震基準が設けられている。これは日本の建築物に適用される基本的な安全基準であり、正確な記述である。
2.○ 正しい。壁式構造は、壁と床が一体的に作られており、様々な荷重に対して優れた耐性を持つ。これは特に中層や低層の建物に適しており、一般的なマンション建築においてよく採用される方式である。
3.○ 正しい。多くのマンションでは、建物の剛性を高めて地震力に抵抗する耐震構造が採用されている。これには様々な技術や方法があり、基本的な設計原理として正しい。
4.× 解説:鉄骨鉄筋コンクリート構造(SRC造)は、鋼管の中にコンクリートを詰めることで鉄とコンクリートの特性を補い合うが、鉄骨鉄筋コンクリート構造と鉄筋コンクリート構造(RC造)は異なる。SRC造は、RC造よりもさらに耐震性や耐火性に優れていることが多く、主要構造材としての使用が正確ではない表現である。また、チューブ状の鋼管にコンクリートを詰めるのは一般的なSRC造の方法ではなく、誤解を招く表現である。
この問題の根拠となる資料は、建築基準法、及び各種の建築学の教科書や耐震設計に関する文献などが挙げられます。不正解の選択肢については、特に4番のSRC造とRC造の違いに注意が必要です。
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