４－５甲マンションの区分所有者であるＡは、自分の所有する専有部分の一角を非営利目的の地域コミュニティグループに無償で使用させています。この専有部分は、甲マンションの規約により、専有部分の一部を非営利活動に使用することが可能とされています。しかし、他の区分所有者であるＢは、Ａのこの行為がマンションの規約に違反すると主張しています。以下の記述のうち、区分所有法及び判例に基づいて、誤っているものはどれか。

問５　区分所有法　

甲マンションの区分所有者であるＡは、自分の所有する専有部分の一角を非営利目的の地域コミュニティグループに無償で使用させています。この専有部分は、甲マンションの規約により、専有部分の一部を非営利活動に使用することが可能とされています。しかし、他の区分所有者であるＢは、Ａのこの行為がマンションの規約に違反すると主張しています。以下の記述のうち、区分所有法及び判例に基づいて、誤っているものはどれか。

１　区分所有法において、専有部分の一部を非営利活動に使用することは、規約で定められていれば、他の区分所有者の同意なく行うことが可能である。

２　専有部分の一部を非営利活動に使用することが、他の区分所有者の権利や利益を侵害する場合、この行為は許されない。

３　規約に専有部分の使用に関する特別の定めがある場合、その定めに反する使用は、区分所有者全員の同意がない限り無効である。

４　専有部分の一部を非営利活動に使用することが規約で許されている場合、他の区分所有者はこれを理由に専有部分の使用を妨害することはできない。

問５　解答

正解　３　（難易度：B）

１．○　正しい。区分所有法に基づき、専有部分の使用に関する事項は、規約で定められていれば、他の区分所有者の同意なく行うことができます。これは、専有部分に関する権利の行使において、規約が重要な役割を果たすことを示しています。

２．○　正しい。専有部分の使用が他の区分所有者の権利や利益を侵害する場合、この行為は制限されるべきです。これは、区分所有法のもとで、共有物の平和的共存を保つための基本原則に則ったものです。

３．×　誤り。区分所有法では、規約に特別の定めがある場合でも、その定めに反する使用が全区分所有者の同意がない限り無効であるとは限りません。規約の内容と具体的な事情によって、個々のケースでの有効性が判断されるべきです。

４．○　正しい。専有部分の使用が規約によって許されている場合、他の区分所有者はこれを理由にその使用を妨害することはできません。これは、規約に基づく権利の行使に対する保護を意味します。