問47 適正化方針
ア 防災・減災、防犯に加え、日常的なトラブルの防止などの観点からも、マンションにおけるコミュニティ形成は重要なものであり、管理組合においても、区分所有法に則り、良好なコミュニティの形成に積極的に取り組むことが重要である。
イ 管理組合の自立的な運営は、マンションの区分所有者等の全員が参加し、その意見を反映することにより成り立つものであるため、管理組合の運営は、情報の開示、運営の透明化等を通じ、開かれた民主的なものとする必要がある。
ウ 管理組合の管理者等は、維持修繕を円滑かつ適切に実施するため、設計に関する図書等を保管することが重要であり、この図書等について、マンション建設業者や宅地建物取引業者の求めに応じ、閲覧できるように配慮することが望ましい。
エ 管理組合の経済的基盤を確立するため、管理費及び修繕積立金等について必要な費用を徴収するとともに、管理規約に基づき、これらの費目を帳簿上も明確に区分して経理を行い、適正に管理する必要がある。
1 一つ
2 二つ
3 三つ
4 四つ
問47 解答
正解 3 (難易度:B)
ア.○ 正しい
「マンションの管理の適正化の推進を図るための基本的な方針」では、防災・減災、防犯、日常的なトラブルの防止を含むコミュニティ形成の重要性が強調されています。管理組合は、区分所有法に則り、良好なコミュニティの形成に積極的に取り組むことが求められています。
イ.○ 正しい
管理組合の運営が全員の参加と意見反映により成り立つこと、そして情報の開示や運営の透明化を通じて開かれた民主的な運営が必要であることは、方針において強調されています。これは、管理組合の自立的な運営を促進し、区分所有者全員の利益を反映するための重要な要素です。
ウ.× 不適切
管理組合の管理者等は確かに維持修繕を円滑かつ適切に実施するため、設計図書等を保管することが重要です。しかし、これらの図書等をマンション建設業者や宅地建物取引業者の求めに応じて閲覧できるように配慮することが望ましいという具体的な記述は、告示には含まれていません。この点が誤解を招く可能性があります。
エ.○ 正しい
管理組合の経済的基盤の確立は、管理費や修繕積立金の徴収、管理規約に基づく帳簿上の明確な区分と適正な経理管理を通じて行われるべきです。これは、財政的透明性と責任を確保し、長期的にマンションを維持するために不可欠です。
解説:
適切な記述はア、イ、エの三つです。ウの選択肢が不適切である理由は、マンション建設業者や宅地建物取引業者への図書等の閲覧配慮に関する具体的な記述が告示に含まれていないためです。したがって、適切なものは三つあります。
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