令和5年度問45 マンションの設備に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。

令和5年度本試験

問45 設備

1 ガス給湯器の能力表示には「号」が一般に用いられ、1号は流量1ℓ/min の水の温度を 20℃上昇させる能力をいう。

2 換気設備において、換気による外気の熱負荷を軽減するため、第1種換気方式となる熱交換型換気扇を用いた。

3 特殊継手排水システムは、排水立て管と通気立て管を併設し、それらを接続することにより、排水管内の圧力を緩和する機能があるので、専有部分からの汚水系統や雑排水系統の排水を集約できる。

4 給水設備において、水道水の水質を確保するためには、給水栓における遊離残留塩素の濃度を、通常 0.05 mg/ℓ以上にしなければならない。

問45 解答

正解 2 (難易度:C)

  1. × 誤り。ガス給湯器の能力表示における「号」は、その給湯器が1分間に何リットルの水を所定の温度まで上昇させることができるかを示す指標です。しかし、「1号=流量1ℓ/minの水を20℃上昇させる能力」という具体的な定義は一般的ではありません。実際の「号」の意味は製品によって異なり、メーカーや機種による仕様に従います。
  2. ○ 正しい。換気設備において、第1種換気方式として熱交換型換気扇を使用することは、外気の熱負荷を軽減する効果的な方法です。熱交換型換気扇は、室内の排気を通して外気を温めたり冷やしたりすることにより、エネルギーの無駄を減らしつつ換気を行います。
  3. × 誤り。特殊継手排水システムは排水立て管のみを使用し、通気立て管を設ける必要がないシステムを指します。このシステムは、特殊な継手と排水管の設計により、排水管内の圧力変動を緩和し、効率的な排水を促進します。従って、排水立て管と通気立て管を併設するという記述は誤りです。
  4. × 誤り。給水設備における遊離残留塩素の濃度は水質の安全を確保する上で重要ですが、通常、給水栓での遊離残留塩素濃度を0.05 mg/ℓ以上に維持する必要があるという具体的な規定はありません。水質基準は地域や使用する水道水の条件によって異なるため、一般的な濃度を規定することは適切ではありません。

【参照資料】:

  • 建築設備に関する一般的な技術基準
  • ガス給湯器の製品仕様
  • 換気システムの技術基準
  • 水道法及び関連規則

【間違いの説明】:

  • 選択肢1は、ガス給湯器の「号」の定義を誤っている。
  • 選択肢3は、特殊継手排水システムの構造を誤解している。
  • 選択肢4は、給水設備における遊離残留塩素の濃度に関する誤った情報を提供している。

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