問3 大規模修繕工事の実施について説明した次の文章について、区分所有法及び関連する判例によれば、〔 ア 〕~〔 オ 〕の中に入るべき用語の組合せとして、適切なものはどれか。

パート3

大規模修繕工事を決議するための総会の招集通知には、〔 ア 〕の通知が一般的に要求されます。しかし、〔 イ 〕の実施や〔 ウ 〕などの経済的負担を伴う事項について決議する場合には、通知に加えて、〔 エ 〕に関する情報もあわせて提供する必要があります(区分所有法第42条の2)。これは、組合員が事前に情報を十分に把握し、賛否を判断するための基盤を提供すること、及び〔 オ 〕も議決権を行使できるようにするためです。特に、大規模修繕工事のような重要事項は、予めその計画と予算について組合員が納得できるような詳細な説明が求められます。

〔 ア 〕 〔 イ 〕 〔 ウ 〕 〔 エ 〕 〔 オ 〕
1 議案の概要、 費用の配分、 長期修繕計画、 工事計画の詳細、 総会に出席しない組合員
2 議案の目的、 大規模修繕工事、 特別管理費、 工事の実施方法、 議決権を行使しない組合員
3 議案の要旨、 共用部分の改修、 特別積立金、 予算案の明細、 議決権を行使する利害関係人
4 会議の日程、 資金の調達、 修繕積立金、 工事に関する見積もり、 利害関係人

問3 解答

正解 3 (難易度A)

1 × 議案の概要ではなく、議案の具体的な内容が必要です。また、費用の配分や長期修繕計画は議決事項の具体例ではありますが、工事計画の詳細ではなく予算案の明細が必要です。
2 × 議案の目的ではなく、議案の要旨を示すべきです。大規模修繕工事の実施は正しいが、特別管理費ではなく特別積立金を示すべきです。また、総会に出席しない組合員も、議決権を行使しない組合員も不適切な表現です。
3 ○ 議案の要旨は適切で、共用部分の改修という表現も実際の決議事項に即しています。特別積立金の提供は、経済的負担の明示に関連しており、予算案の明細の提供は組合員が情報を基に判断するために重要です。利害関係人も議決権を行使するための適切な表現です。
4 × 会議の日程は問題文に要求されている情報ではありません。資金の調達は特定の決議事項ではなく、修繕積立金は正しいが、工事に関する見積もりは予算案の詳細に該当します。利害関係人は正しいが、文脈においては議決権を行使する利害関係人と明記する必要があります。

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