問21 マンションの管理組合が行うべき法定費用に関する次の記述のうち、マンションの管理に関する法令の規定によれば、正しいものはどれか。

パート3

1 管理組合は、建築基準法に基づき、階段の手すりの設置や更新に関する費用を区分所有者全体で負担しなければならない。

2 消防法に基づいて設置された消火設備の定期点検に係る費用は、消火設備のみを使用する区分所有者のみが負担する。

3 管理組合は、地震による建物の損傷を修復するための費用を、その損傷があった区分所有者のみに請求することができる。

4 建築基準法の規定により、マンション全体の耐震診断を実施する費用は、管理組合が区分所有者全員の負担によって支出する。

問21 解答

正解 4 (難易度B)

1 × 建築基準法第12条の規定によると、階段の手すりは建物の構造上必要な設備であり、その設置や更新に関する費用は管理組合が負担するのが原則であるが、敷地利用権に基づく特別な事情がない限り、区分所有者全体が負担することになる。

2 × 消防法に基づく消火設備の定期点検は、共用部分に設置されるものであり、その費用は共用部分を利用するすべての区分所有者が負担する。

3 × 地震による損傷の修復は、管理組合の共有部分に関する費用であり、区分所有者全体で負担することが一般的である。ただし、個々の専有部分については、それぞれの区分所有者が負担する場合もある。

4 ○ 正しい。建築基準法及び防災関連法令により、耐震診断は建物全体の安全性を確保するためのものであり、この診断費用は管理組合が区分所有者全員で負担する。

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