問34 会計 乙マンション管理組合の令和4年度(令和4年4月1日から令和5年3月31日まで)の収支予算案に関し、令和4年3月に開催された理事会において、会計担当理事が行った次の説明のうち、適切でないものはいくつあるか。なお、乙マンションの管理規約は標準管理規約の定めと同一であり、会計処理は発生主義の原則によるものとする。

パート2

ア 令和4年度の収支予算案は、通常総会で承認を得なければなりませんが、年度途中における収支予算の変更は、理事会限りで承認することができます。

イ 令和3年度の冷暖房設備の大規模修繕費用を令和3年度の決算処理で未払金に計上しましたが、実際の支払は令和4年4月になるため、この修繕費は令和4年度の収支予算案に含めることになります。

ウ 令和3年度に組合員Bの管理費が未納であったため未収金に計上しましたが、将来不足が生じないように令和4年度の収支予算案に令和3年度未収分を上乗せして管理費を予算化しています。

エ 令和3年度にエレベーターの大規模修繕が完了し、今後数年は大規模修繕が見込まれないため、修繕積立金会計から生じる予定の余剰金を管理費会計の令和4年度収支予算案に繰り入れます。

1 一つ

2 二つ

3 三つ

4 四つ

問34 解答

正解 2 (難易度: B)

1 ○ 正しい。通常総会で収支予算案の承認を得ることは標準管理規約に基づいています。

2 × 解説。発生主義の原則に基づき、令和3年度に発生した修繕費用は令和3年度の収支予算に含めるべきであり、令和4年度の収支予算に含めるのは適切ではない。

3 × 解説。令和3年度未収分を令和4年度の収支予算案に上乗せすることは未納分の回収とは別に新たな管理費の設定が必要であるため、このような方法は適切ではない。

4 ○ 正しい。大規模修繕が完了し、修繕積立金会計の余剰金を管理費会計に繰り入れることは、適切な予算の管理を反映しています。

この問題は、マンション管理組合の収支予算案の作成と管理に関する基本的な知識を評価することを目的としています。また、難易度はBと評価されており、日本のマンション管理士の試験の標準的な難易度を反映しています。

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