【問 37】マンションの建物の屋上やベランダの防水に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

パート1

1 ベランダの防水層が劣化していると、その下のコンクリートや部屋に漏水する可能性が高まる。

2 屋上の防水層の寿命は、一般的に10年以上とされ、それを超えると更新の必要が考えられる。

3 ベランダの防水工事に際して、下地のコンクリートの状態はあまり重要ではない。

4 屋上の防水性能の診断の際、水を大量に撒き、その後の漏水状況を確認する水浸し試験が行われることがある。

問37 解答

正解 3 (難易度:B)

1.○ 正しい

ベランダの防水層が劣化すると、水分が侵入し、その下のコンクリートや部屋に漏水する可能性が高まる。これは建築の基本的な知識から明らかである。

2.○ 正しい

屋上の防水層の寿命は一般的に10年以上とされるが、これはあくまで目安である。日常の使用状況や気象条件、施工品質などによって、劣化の程度は異なる。しかし、10年を超えると防水層の劣化が進んでくる可能性があるため、定期的な点検や診断が必要であり、更新の必要が考えられる。

3.×

「ベランダの防水工事に際して、下地のコンクリートの状態はあまり重要ではない。」という記述は不正確である。防水工事を行う際、下地のコンクリートの状態は非常に重要である。下地が不安定や劣化している場合、新たな防水層の持続性や性能が低下する可能性がある。このため、防水工事を行う前に、下地のコンクリートの状態をしっかりと確認し、必要に応じて補修作業を行うことが重要である。

4.○ 正しい

屋上の防水性能の診断の一つとして、水浸し試験が行われることがある。この試験は、屋上に大量の水を撒き、その後の漏水状況を確認することで、防水層の性能や劣化状況を診断するものである。

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