4-9Xが所有する土地に建設された建物の賃貸借契約がYと締結された。契約締結後、Yは建物の一部を改造し、新たな設備を設置した。この場合、以下の記述のうち、不動産登記法に基づき誤っているものはどれか。

問9 権利関係

令和7年1月1日、Xが所有する土地に建設された建物の賃貸借契約がYと締結された。契約締結後、Yは建物の一部を改造し、新たな設備を設置した。この場合、以下の記述のうち、不動産登記法に基づき誤っているものはどれか。

1 Yが設置した設備は、建物の一部とみなされ、Xの所有物になる。

2 Yは、改造した建物に関して所有権留保の登記を請求できる。

3 建物の一部を改造したことにより、Yは建物の所有者Xに対して賃貸借契約を解除される可能性がある。

4 Yが設置した設備に関しては、Xの同意なくしてYが所有権移転の登記を請求することはできない。

問9 解答

正解 2 (難易度:A)

各選択肢の解説は以下の通りです:

1.○ 正しい。不動産登記法によれば、建物の一部に加えられた改造や設備は、その建物の一部とみなされる。したがって、Yが設置した設備も建物の一部となり、Xの所有物になります。

2.× 誤り。不動産登記法では、借主が建物の一部を改造した場合に所有権留保の登記を請求することは認められていません。したがって、Yは改造した建物に関して所有権留保の登記を請求することはできない。

3.○ 正しい。賃貸借契約においては、建物の一部を改造することが契約違反となる可能性があり、これにより契約を解除されるリスクがある。

4.○ 正しい。不動産の所有権移転には、所有者の同意が必要であり、YがXの同意なしに所有権移転の登記を請求することはできません。

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