4-2 次の記述のうち、賃貸借契約に関する民法の規定に基づき、正しいものはどれか。

問2 権利関係

1 賃貸人は、賃借人が賃料の支払いを遅延した場合、賃借人に通知することなく直ちに契約を解除することができる。

2 賃借人が賃借物を使用又は管理するに際しての軽微な過失により賃借物に損害を与えた場合、賃借人はその損害の賠償責任を負わない。

3 賃貸人は、賃借物の修繕を行う場合、賃借人に対し事前に通知する義務はないが、修繕により賃借人の利用に支障が出る場合は、賃料の減額を行う必要がある。

4 賃借人は、賃貸人の承諾なく賃借物を第三者に転貸することはできない。ただし、賃貸人が転貸を拒否するには正当な理由が必要である。

問2 解答

正解 2 (難易度:B)

1.× 誤っている。民法627条の2によれば、賃借人が賃料の支払いを遅延した場合、賃貸人は賃借人に対し催告を行い、相当の期間を定めて支払いを求める必要があります。通知なしに契約を解除することはできません。

2.○ 正しい。民法601条によれば、賃借人は軽微な過失による損害については賠償責任を負いません。しかし、重大な過失や故意による損害は賠償する必要があります。

3.× 誤っている。民法605条によれば、賃貸人が賃借物の修繕を行う場合、事前に賃借人に通知する義務があります。修繕により賃借人の利用に支障が出る場合の賃料減額については、民法の直接の規定はなく、個別の契約内容や事情により決まります。

4.× 誤っている。民法615条によれば、賃借人は賃貸人の承諾を得た場合にのみ、賃借物を第三者に転貸することができます。賃貸人が転貸を拒否する際に正当な理由が必要かどうかは、具体的な契約内容や状況により異なります。

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