令和5年度問50 建物の構造と材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

問50 建物

1 鉄筋コンクリート構造は、地震や風の力を受けても、躯体の変形は比較的小さく、耐火性にも富んでいる。

2 鉄筋コンクリート構造は、躯体の断面が大きく、材料の質量が大きいので、建物の自重が大きくなる。

3 鉄筋コンクリート構造では、鉄筋とコンクリートを一体化するには、断面が円形の棒鋼である丸鋼の方が表面に突起をつけた棒鋼である異形棒鋼より、優れている。

4 鉄筋コンクリート構造は、コンクリートが固まって所定の強度が得られるまでに日数がかかり、現場での施工も多いので、工事期間が長くなる。

問50 解答

正解 3 (難易度:B)

1.○ 正しい。鉄筋コンクリート構造は、躯体の変形が比較的小さく、優れた耐火性を持つとされています。これは、コンクリートと鉄筋の組み合わせによる構造的特性によるもので、地震や風などの外力に対して比較的強い耐性を持っています。

2.○ 正しい。鉄筋コンクリート構造は、躯体の断面が大きく、使用される材料(特にコンクリート)の質量が大きいため、建物の自重が大きくなります。これは、鉄筋コンクリートの物質的特性によるものです。

3.× 不適当。鉄筋コンクリート構造においては、異形棒鋼が広く用いられます。異形棒鋼は表面に突起があり、その突起がコンクリートとの間に優れた接着をもたらし、一体化を強化します。円形の棒鋼よりも、異形棒鋼の方が鉄筋コンクリート構造における一体化に優れているとされています。

4.○ 正しい。鉄筋コンクリート構造は、コンクリートが固まり所定の強度が得られるまでに時間がかかる上、多くの工程が現場で行われます。これにより、工事期間が長くなる可能性があります。

不正解の選択肢3は、鉄筋コンクリート構造における鉄筋とコンクリートの一体化に関する誤解に基づいています。現実には、異形棒鋼がその優れた接着特性により広く用いられています。

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