【問 11】 次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。

1 宅地建物取引士が不動産売買契約の仲介を行う際、取引価格の1%を超える報酬を受け取った場合、これは宅地建物取引業法に違反する。

2 宅地建物取引士は、売主と買主双方から報酬を受け取る二重仲介を行うことができるが、これを行う前に双方に対して事前の同意を取る必要がある。

3 宅地建物取引業者が破産手続き中の不動産を売却する仲介を行う場合、その事実を購入希望者に対して開示する義務がある。

4 宅地建物取引士が売買契約締結前に、物件の欠陥に関する情報を把握していた場合でも、それを買主に通知する義務はない。

問11 解答

正解 2 (難易度 B)

1.× 宅地建物取引業法には、報酬の上限に関する明確な規定は存在しない。報酬は取引士との間の契約により定められる。

2.○ 正しい。宅地建物取引業法では、二重仲介を行う場合、売主と買主双方からの事前の同意が必要とされている。

3.× 宅地建物取引業法には、破産手続き中の不動産を売却する仲介を行う場合の開示義務に関する特定の規定は存在しない。しかし、取引業者は公正な取引を守る義務があるため、実務上、このような情報を開示することが求められることもある。

4.× 宅地建物取引業者や宅地建物取引士は、物件の重要な事項に関して、買主に通知する義務がある(宅地建物取引業法 第34条)。物件の欠陥は重要な事項に該当するため、知っていた場合には通知する義務が生じる。

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