建物の耐火性に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.鉄骨造の建物は、鉄骨自体は燃えないが、高温になると強度が低下するため、耐火被覆が必要である。
2.木造建物は、燃えやすい材料であるため、耐火性は低いとされるが、適切な防火処理を施すことで、ある程度の耐火性を持たせることができる。
3.鉄筋コンクリート造は、コンクリートの中に鉄筋を埋め込むことで、火災時にも鉄筋が高温になるのを防ぎ、高い耐火性を持つ。
4.鉄骨鉄筋コンクリート造の建物は、鉄骨の部分が火災に弱く、そのため全体の耐火性が低いとされている。
正解の選択肢は「4」で、鉄骨鉄筋コンクリート造の建物は、鉄骨部分に耐火被覆を施すことで、全体としての耐火性を高めることができるため、選択肢4の「鉄骨鉄筋コンクリート造の建物は、鉄骨の部分が火災に弱く、そのため全体の耐火性が低い」という記述は不適当である。
問50 解答
正解 4 (B)
1.○ 正しい
2.○ 正しい
3.○ 正しい
4.× 解説
解説:
1.鉄骨造の建物において、鉄骨は燃えないが、高温になると強度が低下するため、火災時の安全を確保するために耐火被覆が必要である。これは、建築基準法や関連する技術基準に基づくものである。
2.木造建物は、材料としての木が燃えやすいため、基本的に耐火性は低いとされる。しかし、適切な防火処理や設計により、ある程度の耐火性を持たせることができる。これも建築基準法や関連する技術基準に基づくものである。
3.鉄筋コンクリート造は、コンクリートの中に鉄筋を埋め込むことで、火災時にも鉄筋が高温になるのを防ぐことができる。このため、鉄筋コンクリート造の建物は高い耐火性を持つとされる。
4.鉄骨鉄筋コンクリート造の建物は、鉄骨部分に耐火被覆を施すことで、全体としての耐火性を高めることができる。したがって、選択肢4の「鉄骨鉄筋コンクリート造の建物は、鉄骨の部分が火災に弱く、そのため全体の耐火性が低い」という記述は不適当である。
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