宅地建物取引業者が行う広告に関する次の記述のうち、不当景品類及び不当表示防止法(不動産の表示に関する公正競争規約を含む。)の規定によれば、正しいものはどれか。
1.新築分譲マンションの販売広告において、最寄りの駅から徒歩10分と表示している場合、実際の歩行速度を考慮せずに一般的な平均歩行速度で計算した時間であっても問題ない。
2.新築分譲マンションの販売広告において、将来的に建設予定の公園の存在を強調して表示する場合、公園の完成予定年月も明記しなければならない。
3.土地の販売広告において、特定の区画の価格が他の区画よりも安い場合、その特定の区画の価格だけを強調して表示することができる。
4.新築分譲マンションの販売広告において、共用施設の存在を強調して表示する場合、その共用施設の使用料が別途必要であることも明記しなければならない。
問47 解答
正解 2 (難易度:B)
1.× 解説:不動産の表示に関する公正競争規約によれば、物件の所在地や交通の便などの表示は、事実と異なる表示や誤解を招く恐れのある表示をしてはならない。徒歩10分と表示する場合、一般的な平均歩行速度で計算した時間であっても、実際の歩行速度や道のりの状況を考慮しないと誤解を招く恐れがある。
2.○ 正しい:不動産の表示に関する公正競争規約によれば、将来的に建設予定の公共施設や商業施設などの存在を表示する場合、その完成予定年月や施設の内容など、具体的な情報も明記しなければならない。
3.× 解説:不動産の表示に関する公正競争規約によれば、価格や取引条件などの表示は、事実と異なる表示や誤解を招く恐れのある表示をしてはならない。特定の区画の価格だけを強調して表示することは、他の区画との価格差を明確にしない限り、誤解を招く恐れがある。
4.× 解説:不動産の表示に関する公正競争規約によれば、物件の設備や共用施設などの表示は、事実と異なる表示や誤解を招く恐れのある表示をしてはならない。共用施設の存在を強調して表示する場合、その使用料が別途必要であることも明記しなければならない。
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