第一回 問5 期間

期間の計算に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。なお、明記された日付は、日曜日、国民の祝日に関する法律に規定する休日その他の休日には当たらないものとする。

1.令和6年4月25日午後3時に、建物引渡日を契約締結日から半年後とする建物の売買契約を締結した場合、令和6年10月25日が引渡日である。

2.令和6年3月15日午前11時に、返済期限を契約締結日から2か月後とする金銭消費貸借契約を締結した場合、令和6年5月14日の終了をもって返済期限となる。

3.期間の末日が日曜日、国民の祝日に関する法律に規定する休日その他の休日に当たるときは、その日に取引をしない慣習がある場合に限り、期間はその翌日に満了する。

4.令和6年9月10日午後2時に、代金の支払期限を契約締結日から45日後とする動産の売買契約を締結した場合、令和6年10月24日の終了をもって支払期限となる。

問5 解答

正解 1 (難易度 C)

1.○ 正しい

契約締結日の令和6年4月25日から半年後は、令和6年10月25日であるため、この記述は正しい。

2.× 解説

民法第92条によれば、期間の計算は末日を含む。したがって、契約締結日の令和6年3月15日から2か月後は、令和6年5月15日が返済期限となる。この選択肢は、末日を含まない計算方法を採用しているため誤りである。

3.× 解説

民法第91条によれば、期間の満了日が休日であっても、期間はその前日に満了するものではなく、その翌日に満了する。この選択肢は、満了日が休日の場合、期間が前日に満了すると述べているため誤りである。

4.× 解説

契約締結日の令和6年9月10日から45日後は、令和6年10月25日が支払期限となる。この選択肢は、1日分の計算が誤っているため間違いである

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