第二回　問２１　農地法　難易度B

農地の転用に関する次の記述のうち、農地法（以下この問において「法」という。）の規定によれば、正しいものはどれか。

１．市街化調整区域内の農地を公園としての転用を考えている場合、法第４条第１項に基づく許可を受ける必要がある。

２．農地法は、農地の転用を禁止する規定であるため、都市計画区域内の農地を住宅地としての転用を考えている場合でも、法の許可は不要である。

３．法第５条に基づき、農地を他の用途のために購入しようとする場合、その用途が農地以外のものであれば、購入は自由である。

４．農地を商業施設の駐車場として転用する場合、現地の農業委員会に届け出るだけで、法の規制は適用されない。

問２１　解答

正解：１（難易度：B）

１．○　正しい

農地法第4条第1項によれば、市街化調整区域内の農地を他の用途に転用する場合は、許可を受ける必要がある。公園としての転用もこれに該当する。

２．×　解説

農地法は、農地の転用に関する規制を設けており、都市計画区域内であっても、農地を他の用途に転用する場合は、農地法の許可が必要とされている。この記述は誤りである。

３．×　解説

農地法第5条に基づいて、農地を他の用途のために購入しようとする場合でも、許可を受ける必要がある。ただし、その用途が農地以外のものである場合という条件が設けられているわけではない。この記述は誤解を招くものである。

４．×　解説

農地を商業施設の駐車場として転用する場合、届け出だけでは不十分で、農地法に基づく許可を受ける必要がある。現地の農業委員会への届け出と、法に基づく許可は異なる手続きである。この記述は誤りである。