第二回 問11 借地権

次の記述のうち、借地借家法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。

1.借地権者がその土地に建築した建物を売却する際、借地権設定者の同意が必ず必要である。

2.借地権の存続期間が終了した場合でも、その土地上に住宅が存在すると、借地権者は必ず契約の更新を請求できる。

3.借地権の更新請求が行われた場合、更新の日から新たに20年以上の期間を定めることはできない。

4.借地権者が借地上に建物を新たに建築する際、借地権設定者に通知する義務がある。

問11 解答

正解 2 (難易度:B)

1.× 解説:借地権者がその土地に建築した建物を売却する際、必ずしも借地権設定者の同意が必要ではない。しかし、実際の売却の際には借地権の転帰に関する取り決めが重要になるため、事前の同意を取るのが一般的である。

2.○ 正しい:借地借家法によれば、借地権の存続期間が終了した場合、その土地上に住宅が存在する場合、借地権者は更新を請求できる(借地借家法第24条)。ただし、実際の更新は両者の合意に基づく。

3.× 解説:借地権の更新に関して、更新の日から新たに20年以上の期間を定めることができないという特定の期間制限は存在しない。借地借家法において、更新の際の期間は当事者間の合意によって定められる。

4.× 解説:借地権者が借地上に新たな建物を建築する際、必ずしも借地権設定者に通知する法的義務は存在しない。しかし、実際の運用においては、契約条件や地元の慣習、または両者間の信頼関係などによって、通知が行われることもある。

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