【問　28】　宅地建物取引業者Xが、YからY所有の宅地の売却について媒介の依頼を受けた場合における次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。

ア　XがYとの間で専任媒介契約を締結した場合、Xは、他の宅地建物取引業者に対して、当該宅地の情報を提供してはならない。

イ　XがYとの間で一般媒介契約を締結した場合、Yは、他の宅地建物取引業者にも売却の依頼をすることが可能である。

ウ　XがYとの間で専任媒介契約を締結した場合、契約期間中は、Yが他の宅地建物取引業者に売却の依頼をすることは禁じられている。

エ　XがYとの間で一般媒介契約を締結した場合、Xは、Yからの売却の依頼に基づき、当該宅地の売却活動を行わなければならない。

１　一つ

２　二つ

３　三つ

４　四つ

問２８　解答

正解　３　（難易度：B）

【問　28】の選択肢に基づく解説：

ア　×　専任媒介契約を締結した場合、宅地建物取引業者Xは、他の宅地建物取引業者と共同で当該宅地の売却活動を行うことが可能です。従って、情報を提供することが禁じられているわけではありません。【宅地建物取引業法 第34条】

イ　○　一般媒介契約の場合、売主Yは他の宅地建物取引業者にも売却の依頼をすることができます。また、Y自身が買主を見つけることも可能です。【宅地建物取引業法 第34条】

ウ　○　専任媒介契約の場合、売主Yは契約期間中に他の宅地建物取引業者に売却の依頼をすることが禁じられています。【宅地建物取引業法 第34条】

エ　×　一般媒介契約を締結した場合でも、宅地建物取引業者Xは当該宅地の売却活動を行う義務はありません。ただし、依頼を受けた場合には適切なサービスを提供する責任がある。【宅地建物取引業法 第34条】

以上の考察から、正しい記述は「イ」と「ウ」の2つであり、正解は「３」です。