令和2年度問29 マンションの給水方式の特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和2年度

問29 給水設備

1 直結直圧方式は、道路内の水道本管から分岐して引き込んた水を、水道本管の圧力で各住戸へ直接給水する方式である。
2 直結増圧方式は、道路内の水道本管から分岐して引き込んだ水を、受水槽を経由して増圧ポンプユニットで加圧して各住戸へ供給する方式である。
3 高置水槽方式は、停電時において、高置水槽内の残量のみが給水可能である。
4 加圧給水(ポンプ直送)方式の維持管理は、受水槽の維持管理・清掃と直送ポンプの維持管理が必要となる。

問29 解答

正解 2 (難易度:B)

1.× 直結直圧方式の記述は適切であります。道路内の水道本管から分岐して引き込んだ水を、水道本管の圧力で各住戸に直接給水する方式です。これに間違いはありません。
2.○ 直結増圧方式についての記述が不適切です。直結増圧方式は、道路内の水道本管から分岐して引き込んだ水を受水槽に一度貯め、そこから増圧ポンプで加圧して各住戸へ供給しますが、受水槽を経由するのではなく、直接増圧ポンプに送られるのが一般的です。従って、この選択肢の「受水槽を経由して」という部分が間違っています。
3.× 高置水槽方式の記述は適切です。停電時には、高置水槽内の残水のみで給水が可能であり、そのための非常用として機能します。この記述に誤りはありません。
4.× 加圧給水(ポンプ直送)方式についての記述は適切です。この方式では、受水槽の維持管理・清掃と直送ポンプの維持管理が必要となります。これは正しい記述です。

根拠となる資料は、日本の建築基準法、水道法及びこれらに関連する省令やガイドラインです。それぞれの給水方式は、建物の規模や地域の条件、水圧などに応じて選定され、適切な維持管理が求められます。特に、選択肢2の直結増圧方式に関する誤りは、実際のシステム設計と維持において重要な知識です。

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