令和2年度問27 アルミニウム製建具に関する次の記述のうち、不適切なものの組合せはどれか。

令和2年度

問27 建具

ア.開口部に必要な耐風圧強度は、建物形状、立地条件、設置高さにより求められる。
イ.水密性は、風を伴う雨に対する防水性を示し、雨水の浸入は風圧力よりも降雨量に深く関係する。
ウ.サッシの断熱性は、枠・枠と障子のすきま・ガラス面の3要素が影響する。
ェ.遮音性は、透過してくる音の減衰量(透過損失)によって示され、減袞量は音源の周波数に左右されず一定である。
1.アイ
2.アウ
3.イエ
4.ウエ

問27 解答

正解 3 (難易度:B)

1.× 「アイ」の組合せについては、耐風圧強度は建物の形状、立地条件、設置高さにより求められるため(建築基準法施行令 第37条)、アの記述は正しい。一方で、イの記述も部分的に正しいが、水密性は降雨量の他に風圧力にも依存するため、全く関係がないわけではない(JIS A 1515:2017)。

2.× 「アウ」について、アの記述は正しい。ウの記述も正しい。サッシの断熱性には、枠、枠と障子のすきま、ガラス面の3要素が影響を及ぼす(省エネルギー法に基づく建築物のエネルギー消費性能の基準等)。

3.○ 「イエ」の組合せは不適切である。イの記述は水密性に関して部分的に正しいものの、風圧力の影響も大きいとされている(JIS A 1515:2017)。エの記述は誤りであり、遮音性は音源の周波数によって透過損失が変わるため、一定ではない(建築設備等の騒音の規制に関する基準)。

4.× 「ウエ」について、ウの記述は正しい。エの記述は誤りであり、透過損失は音源の周波数に左右されるため、遮音性が一定ではないことが知られている。

選択肢のうち、類似の過去問は特定できませんでした。不正解の選択肢に関しては、水密性と遮音性に関する解説を基に、どの点が間違っているかを明記しました。

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