令和５年度問３５　排水管の清掃に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

問３５　排水・換気

1 ．マンションの排水管清掃に最も多く使用されているのは、高圧洗浄法である。

2 ．排水管洗浄においては、台所流しの排水系統が他に比べて極めて重要である。

3 ．清掃する順序としては、共用立て管を最上階から最下階に向けて、各階ごとに洗浄を進めていき、最後に共用横主管の清掃を行う。

4 ．共用立て管掃除口から清掃する場合に、各専有部分枝管の洗浄は、共用管洗浄後に実施する。

問３５　解答

正解　3　（難易度：B）

1. ○ マンションの排水管清掃には、高圧洗浄法が広く用いられています。この方法は、水圧を利用して排水管内の汚れや付着物を効率的に取り除くことができるため、最も多く使用されているという記述は適切です。
2. ○ 台所流しの排水系統は、油脂や食品残留物などが原因で詰まりやすく、また衛生的な問題も大きいため、排水管洗浄において特に重要視されます。この記述は、排水管洗浄における優先順位を適切に表しています。
3. × 通常、排水管の清掃順序としては、最下階から最上階に向けて進めるのが一般的です。これは、下から洗浄することで汚れが下階に流れるのを防ぎ、効率的に作業を進めるためです。したがって、最上階から最下階に向けて洗浄を進めるという記述は不適切です。
4. ○ 共用立て管掃除口からの清掃は、共用管の洗浄が先行し、その後に各専有部分の枝管を洗浄するのが一般的です。これは、共用部分の汚れが専有部分に影響を与えないようにするためです。この記述は、清掃の一般的な流れを正しく反映しています。

不正解の選択肢3に関しては、排水管の清掃順序に関する誤った情報を提供しているため不適切です。排水管清掃の効率と衛生を考慮した適切な手順は、建物の管理や保守において重要な要素です。参考資料としては、建築設備の保守管理に関するガイドラインや技術基準などが挙げられます。