令和5年度問31 高置水槽方式から、高置水槽を撤去して直結増圧方式へ変更する場合の改修計画に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和5年度

問31 給水

1 .高置水槽以降の給水管をそのまま再利用できるか確認・検討する。

2 .直結増圧方式は、重力利用給水による下階の水圧過剰が無くなるので、減圧弁を設置する必要はない。

3 .ポンプ既設給水主管及び新設給水主管の配管ルートが居室に隣接している場合、防振・防音対策について十分に配慮する。

4 .直結増圧方式へ変更後の受水槽の撤去要否を確認する。

問31 解答

正解 2 (難易度:B)

  1. ○ 高置水槽方式から直結増圧方式への変更の際、既存の給水管が再利用できるかどうかは重要な検討事項です。給水管が新たな圧力条件に適合しているか、または適切な補強や交換が必要かを確認する必要があります。この記述は適切です。
  2. × 直結増圧方式では、ポンプによって給水圧が直接制御されますが、それによって下階に水圧過剰が生じる可能性があります。そのため、適切な圧力を保つために減圧弁を設置することが必要になる場合があります。この選択肢の「減圧弁を設置する必要はない」という記述は、一般化されており不適切です。
  3. ○ ポンプ既設給水主管及び新設給水主管の配管ルートが居室に隣接している場合、ポンプの稼働による振動や騒音が生じる可能性があります。そのため、防振・防音対策は重要で、この記述は適切です。
  4. ○ 直結増圧方式へ変更する際、受水槽の必要性や撤去要否を確認することは重要です。受水槽が不要になる場合もありますし、非常時のために残す場合もあります。この記述は適切な改修計画の検討事項を指摘しています。

不正解の選択肢2に関しては、直結増圧方式における減圧弁の設置の必要性を適切に理解していないため不適切です。水圧管理は、直結増圧方式においても重要な要素であり、特に下階での水圧過剰を防ぐために減圧弁の設置が考慮されるべきです。参考資料としては、建築設備の設計基準やガイドライン、水道法などが挙げられます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました