令和5年度問29 マンションの給水管に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

令和5年度

問29 給水

1 .水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管は、管端が露出すると錆びるので樹脂コーティング継手を使用する。

2 .水道用亜鉛めっき鋼管(通称 白ガス管)は、耐食性と剛性に優れているため現在も給水管に多く採用されている。

3 .給水設備は、敷地境界線を境にして管理組合と給水事業者の管理区分が分かれる。

4 .各住戸のパイプシャフトにある水道メーター以降の給水管、器具等については専有部分とする場合が多い。

問29 解答

正解 4 (難易度:C)

  1. × 水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管は、内側に塩化ビニルライニングが施されているため、管内側の腐食を防ぐことができます。しかし、管端が露出している部分については、樹脂コーティング継手を使用するだけで錆びることを完全に防げるわけではありません。外側の錆防止には、適切な保護策が必要です。
  2. × 水道用亜鉛めっき鋼管(白ガス管)はかつて広く使われていましたが、現在では耐食性や健康への影響を考慮して、他の材質の管が多く採用されています。特に、直接飲用水に接触する給水管としての使用は減少しています。
  3. × 給水設備の管理区分については、通常、敷地境界線で管理組合と給水事業者の間で区分されますが、具体的な管理の分かれ目は地域や条件によって異なる場合があります。また、給水事業者の管轄は、敷地境界線内外にわたっている場合もあります。
  4. ○ 各住戸のパイプシャフトにある水道メーター以降の給水管や器具は、その住戸の専有部分とするのが一般的です。これは、その部分が特定の住戸のみにサービスを提供しており、その住戸の所有者が責任を持って管理することが望ましいと考えられているためです。

選択肢4は、マンションの給水管に関する一般的な管理の取り扱いを適切に説明しており、最も適切な記述です。参考資料としては、建築基準法、水道法、関連するマンション管理組合の規約やガイドラインなどが挙げられます。

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