問14 外壁
1 .タイル張り壁面には、温度変化、乾燥・湿潤といった環境の変化、建物の構造的な要因による動き、地震等により応力が発生し、この応力が壁面を構成する材料間の接着強さを上回るような状況になると浮きに至る。
2 .タイルと張付けモルタル間の浮きは、張付けモルタルの塗厚不足のように、タイル工事の施工に問題がある場合が多い。
3 .コンクリート打設後の養生期間が短いと、タイル張り後に、コンクリートや下地モルタルの収縮量が大きくなり、タイル張り面に発生する応力も大きくなり浮きの原因になる。
4 .タイル薄付け直張りは、下地モルタル表面の強度不足などの不具合の要因がないので浮きが少なく、タイル剥落事例は極めて少ない。
問14 解答
正解 4 (難易度:C)
- × 温度変化や湿潤、乾燥、建物の構造的な動き、地震などによって壁面に発生する応力が接着強さを上回る場合、タイル壁面が浮くことがある。この記述は適切であり、建築物の耐久性に関する一般的な知識に基づいている。
- × タイルと張付けモルタル間の浮きが施工上の問題、例えば塗厚不足によって発生することは多い。これはタイル工事の品質に関わる重要なポイントであり、適切な記述である。
- × コンクリート打設後の養生期間が短いと、下地の収縮量が大きくなり、その結果としてタイル張り面に発生する応力が増大し、浮きの原因となることがある。これはコンクリート工事の養生に関する適切な知識に基づいている。
- ○ タイル薄付け直張りが浮きにくいとする記述は不適切である。薄付け直張りでは下地の状態がタイルの接着に直接影響を与えるため、下地モルタル表面の強度不足などの不具合がある場合、逆に浮きや剥落のリスクが高まる可能性がある。したがって、浮きや剥落が極めて少ないとする一般化は誤りである。
選択肢に類似の過去問は特定できませんでした。不正解の選択肢については、タイル工事における接着技術や下地処理の重要性を誤って理解している点を指摘しました。
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