問13 コンクリート
コンクリートの補修に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 .ひび割れ幅が0.2mm未満の挙動のあるひび割れは、セメントスラリー注入工法で補修する。
2 .ひび割れ幅が1.0mm以上で挙動が小さいひび割れは、幅10mm程度のU字型の溝を切り、可とう性エポキシ樹脂を充てんする工法で補修する。
3 .コンクリート表面の軽微なはがれには、ポリマーセメントモルタルをすりこんで補修する。
4 .コンクリート表面の欠損が比較的深い場合は、エポキシ樹脂モルタルを充てんして補修する。
問13 解答
正解 1 (難易度:C)
- × ひび割れ幅が0.2mm未満の挙動のあるひび割れの場合、セメントスラリー注入工法は一般的に推奨されません。これは、ひび割れが動く可能性があるため、硬化したセメントスラリーが割れたり、効果が持続しなかったりする可能性があるからです。より柔軟な材料や別の方法が適切であることが多いです。この記述は不適切です。
- ○ ひび割れ幅が1.0mm以上で挙動が小さいひび割れの場合、U字型の溝を切って可とう性エポキシ樹脂を充てんする工法は一般的な補修方法です。この方法は、ひび割れを適切に封じ込め、さらなる損傷を防ぐのに効果的です。
- ○ コンクリート表面の軽微なはがれに対してポリマーセメントモルタルを用いることは、一般的な補修方法の一つです。ポリマーの添加は、モルタルの接着性と耐久性を向上させます。
- ○ コンクリート表面の欠損が比較的深い場合、エポキシ樹脂モルタルを充てんして補修する方法は、効果的です。エポキシ樹脂は高い接着性と耐久性を持っており、深い欠損の補修に適しています。
不正解の選択肢1に関しては、挙動のあるひび割れにセメントスラリー注入工法を適用することの適切性に誤りがあります。挙動のあるひび割れには、動きに追従できる材料や方法が必要で、硬化後に剛性のあるセメントスラリーは推奨されません。参考資料としては、コンクリート構造物の補修・補強ガイドラインや建築基準法などが挙げられます。
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