令和元年度問15 次のうち、外部のタイル張り壁面の浮きの調査対象として、最も不適切なものはどれか。

令和元年度

問15 外壁

次のうち、外部のタイル張り壁面の浮きの調査対象として、最も不適切なものはどれか。

1 .タイルの表面にエフロレッセンスが付着している壁面

2 .タイルに表面的な汚れが全体的に付着している壁面

3 .タイル目地部に水ぬれが見られる壁面

4 .看板の埋め込み金物周囲のタイルの表面にさびが付着している壁面

問15 解答

正解 2 (難易度:B)

  1. × タイルの表面にエフロレッセンス(白華現象)が付着している壁面は、調査対象として適切です。エフロレッセンスは、水分が壁内部から蒸発する際に塩類を表面に運び出す現象で、これが見られる場合、壁内部に水分が存在し、それによってタイルの接着が弱まり浮きが発生している可能性があります。したがって、これは外部タイル張り壁面の浮きを調査する重要な指標の一つです。
  2. ○ タイルに表面的な汚れが全体的に付着している壁面は、浮きの調査対象としては不適切です。表面的な汚れは、タイル自体の浮きや接着不良とは直接関係がなく、建物の外観に影響を与えるものの、構造的な問題を示す指標ではありません。浮きの調査では、汚れよりも実際の物理的な変化や損傷の兆候を探すことが重要です。
  3. × タイル目地部に水ぬれが見られる壁面は、調査対象として適切です。水ぬれは、目地から水分が侵入していることを示唆しており、これがタイルの浮きや剥がれの原因になることがあります。水分の侵入は、壁面の損傷や構造的問題に直結するため、浮きの調査ではこのような兆候を特に注意深く観察する必要があります。
  4. × 看板の埋め込み金物周囲のタイルの表面にさびが付着している壁面も、調査対象として適切です。さびは金物が腐食していることを示し、これがタイルの浮きや剥がれに影響を及ぼす可能性があります。金物の腐食は水分の浸入やその他の損傷を示唆しており、タイル張り壁面の健全性を評価する上で重要な要素です。

したがって、最も不適切な調査対象は、「2. タイルに表面的な汚れが全体的に付着している壁面」です。これは構造的な問題やタイルの浮きとは直接関係がなく、他の選択肢に比べて調査の優先度が低いためです。

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