問5 建築基準法
建築基準法第12条に規定する建築物の定期調査報告における調査項目等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 .地盤沈下等による不陸、傾斜等の状況は、建築物周辺に陥没があり、安全性を著しく損ねているかどうかを目視により調査する。
2 .敷地内の排水の状況は、排水管の詰まりによる汚水の溢れ等により衛生上問題があるかどうかを目視により調査する。
3 .組積造の塀又は補強コンクリートブロック造の塀等の劣化及び損傷の状況は、著しいひび割れ、破損又は傾斜の有無を、目視、下げ振り等により調査する。
4 .避難上有効なバルコニーは、避難器具の設置の有無を、目視により調査する。
問5 解答
正解 4 (難易度:B)
- ○ 地盤沈下や不陸、傾斜の状況は、建築物の安全性に直接関わる重要な調査項目です。陥没などがある場合、安全性が著しく損なわれている可能性があります。目視による調査は、これらの問題を発見する基本的な方法です。この記述は適切です。
- ○ 敷地内の排水状況の調査は、衛生上の問題を発見するために重要です。排水管の詰まりや汚水の溢れは、衛生問題だけでなく、建築物の使用にも影響を与える可能性があります。目視による調査は、これらの問題を確認するための一般的な方法です。
- ○ 組積造や補強コンクリートブロック造の塀の劣化や損傷の状況を調べることは、安全性を確保するために重要です。ひび割れ、破損、傾斜などは、塀の安全性に影響を及ぼす可能性があるため、目視や下げ振りによる調査が行われます。この記述は適切です。
- × 避難上有効なバルコニーの調査において、避難器具の設置の有無を調べることは確かに重要です。しかし、建築基準法第12条の定期調査では、バルコニー自体の構造や安全性に焦点を当てることが一般的です。避難器具の設置は、避難計画や安全対策の一環として重要ですが、定期調査報告の主な調査項目とは異なります。したがって、この記述が最も不適切です。
不正解の選択肢4に関しては、建築基準法第12条の定期調査報告の主な焦点は、建築物自体の構造と安全性にあります。避難器具の設置は重要ですが、定期調査の主な調査項目ではありません。参考資料としては、建築基準法、関連する省令、ガイドラインなどが挙げられます。
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