問10 コンクリート
鉄筋コンクリート造建物の劣化現象に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1 .鉄筋が腐食すると、コンクリートの中性化が生じるおそれがある。
2 .コンクリート中の水分が凍結融解を繰り返すと、コンクリートの表層部から劣化する。
3 .コンクリートは、硬化後に設計基準強度が確保できていれば、部材の耐力が低下することはない。
4 .海岸に近い建物の外壁に塩化物が付着しても、コンクリート中の材料に混入した内在塩化物ではないため、コンクリートのはく離には至らない。
問10 解答
正解 2 (難易度:B)
- × 鉄筋の腐食は、コンクリートの中性化が進行した結果であり、鉄筋の腐食が中性化を引き起こすのではなく、中性化が進行することで鉄筋が腐食しやすくなる。中性化はコンクリート内のアルカリ度が低下する現象で、これが鉄筋の腐食を引き起こす。したがって、この記述は因果関係を誤っている。
- ○ コンクリート中の水分が凍結融解を繰り返すと、コンクリートの表層部から劣化が始まることがあります。これは凍害と呼ばれ、コンクリートの孔隙に存在する水が凍結する際に体積が増加し、内部の圧力が増大してコンクリートが割れたり、表面がはがれたりする現象です。これは適切な記述です。
- × コンクリートは硬化後に設計基準強度が確保されていても、時間の経過と共にさまざまな外部要因により劣化し、部材の耐力が低下することがあります。これには環境的影響、荷重の影響、使用される材料の質など多くの要因が関係しています。
- × 海岸に近い建物の外壁に塩化物が付着すると、それがコンクリートに浸透し、鉄筋の腐食を促進する可能性があります。内在塩化物と同様に、外部からの塩化物の侵入もコンクリートのはく離や劣化の重要な原因となり得ます。したがって、この記述は不適切です。
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