令和2年度45自家発電設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和2年度

問45 電気設備

自家発電設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 自家発電設備は、その使用目的により、常用発電設備、非常用発電設備に分類される。
2 建築基準法と消防法が適用される防災用電源に求められる運転時間の規定は、ほほ同じである。
3 自家発電設備は、商用電源の停電時に自動的に起動し、これらの負荷に送電できるように施設するが、災害の発生時に消火栓ポンプ等で負荷か使われる場合には、そちらが優先することになる。
4 一般的に50~500戸程度のマンションでは、必要とする発電機容量が小さくて済むため、低圧パッケージ型発電設備が設置されていることが多い。

問45 解答

正解 2 (難易度:B)

  1. ○ 自家発電設備はその使用目的により、常用発電設備と非常用発電設備に分類されることが一般的です。常用発電設備は日常的に電力を供給する目的で、非常用発電設備は緊急時や停電時に電力を供給する目的で設置されます。この記述は正確です。
  2. × 建築基準法と消防法による防災用電源の運転時間の規定は、必ずしも同じではありません。建築基準法と消防法では、適用される建物の種類や状況によって異なる要件が設けられており、運転時間に関しても異なる場合があります。この選択肢は誤解を招く表現であり、最も不適切です。
  3. ○ 自家発電設備は通常、商用電源の停電時に自動的に起動し電力を供給します。ただし、災害時など緊急の場合には、消火栓ポンプなどの生命や安全に直結する設備に優先的に電力を供給することがあります。この記述は適切です。
  4. ○ 中小規模のマンションでは、必要とする発電機の容量が比較的小さいため、低圧パッケージ型発電設備が設置されることが多いです。この選択肢は実情を反映しており、適切な記述です。

不正解の選択肢2に関しては、建築基準法と消防法による防災用電源の運転時間に関する規定がほぼ同じであるという記述が誤っています。参考となる法律条文には、建築基準法や消防法、関連する省令や通達などがあります。それぞれの法律で求められる基準を正確に理解し、適切な設備設計を行うことが重要です。

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