令和2年度41換気設備に閧する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和2年度

問41 換気設備

換気設備に閧する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 建築基準法により、マンションの居室の換気は、シックハウスの原因となる化学物質の室内濃度を下げるために、換気回数0.5回/ h以上の24時間換気システムが必要である。
2 給気量が大きく、室内側が正圧になると玄関ドアや窓の開閉が困難になる。
3 換気設備に多く使用される全熱交換機は、換気の際に湿度と温度を同時に交換できる。
4 マンションは気密性能が高い構造となっており、換気により室内で発生する水蒸気を外部に排出しないと結露が発生しやすい。

問41 解答

正解 2 (難易度:C)

  1. ○ 建築基準法では、マンションの居室における換気の基準を定めており、シックハウス症候群を防止するために一定の換気回数を確保することが必要です。0.5回/h以上の24時間換気システムの要件は、この基準に基づいており、適切な記述です。
  2. × 給気量が大きく室内が正圧になると、確かに玄関ドアや窓の開閉が困難になる可能性があります。しかし、これは換気設備の設計や施工において考慮されるべき点であり、必要な調整や制御を行うことで解決可能な問題です。この記述は、換気設備全般に関するものではなく、特定の状況における特例に過ぎないため、最も不適切です。
  3. ○ 全熱交換機は、換気の際に外気と室内空気の温度と湿度を同時に交換できる装置です。これにより、エネルギーの損失を最小限に抑えつつ、快適な室内環境を維持することができます。この記述は正確です。
  4. ○ マンションのような気密性の高い建物では、換気による水蒸気の排出が不十分だと結露が発生しやすくなります。これは、湿気が室内に滞留しやすいためで、適切な換気が結露の発生を防ぐ重要な役割を果たします。この記述は適切です。

不正解の選択肢2に関しては、特定の状況における問題を換気設備全般に関するものとして説明しているため不適切です。換気設備の設計や管理に関する一般的な知識は、建築基準法や関連する技術基準などに基づいています。また、実際の施工における経験や建築家、設備技術者からの情報も重要な参考となります。

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