令和2年度問36共用排水立て管の更新・更生に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和2年度

問36 排水設備

共用排水立て管の更新・更生に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 共用排水立て管の更新エ事を行うには、排水立て管の設置位置、排水管材質、撤去工法、施工時間等の検討が必要となる。
2 更新エ事の際、専有部分横枝管を更新しない場合は境界区分を明確にする。
3 更生工法を適用する場合は、必す事前に各工法の調査・診断マニュアルに従って調査・診断を行い、更生工法が適用可能かを確認する必要がある。
4 排水管の更生工法は、雑排水管には適用できるが、汚水管には適用できない。

問36 解答

正解 4 (難易度:C)

1.× 共用排水立て管の更新に際しては、設置位置、排水管材質、撤去工法、施工時間など多くの要素の検討が必要です。これは適切な計画と安全な施工を確保するために不可欠なプロセスであり、この記述は不適切ではありません。

2.× 更新作業時に専有部分の横枝管を更新しない場合、境界区分を明確にすることは重要です。これは、今後の保守や管理、責任の所在を明確にするために必要な措置であり、不適切な記述ではありません。

3.× 更生工法を適用する前には、事前に各工法の調査・診断を行い、適用可能かを確認する必要があります。これは、効果的で適切な更生を確実に行うための重要なステップであり、不適切ではありません。

4.○ 排水管の更生工法が雑排水管には適用できるが、汚水管には適用できないという記述は誤りです。実際には、適切な更生工法は排水の種類に関係なく、管の状態、材質、周囲の条件等に基づいて選定されます。多くの更生工法は汚水管にも適用可能であり、この選択肢が最も不適切です。

【解説】
共用排水立て管の更新・更生は、建物の健康と安全を維持するために極めて重要です。適切な計画と施工は、長期的な機能保持とコスト効率の両方に影響を及ぼします。更新や更生工事を行う際は、位置、材質、工法、施工時間の検討、専有部分との境界区分の明確化、事前の調査と診断が必要です。また、更生工法の選定には、管の種類や状態、使用される排水の種類など、多くの要因が影響します。この問題の難易度はCに設定されており、専門的な知識と経験が求められる内容です。

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