令和2年度問37排水管の清掃に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和2年度

問37 排水設備

排水管の清掃に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 排水管の清掃は修繕というよりも、維持管理の一環としての性格が強く、定期的に実施することで排水管の閉塞事故を防ぐことができる。
2 高圧洗浄法とは、排水管内にホース・ノズルを挿入し、高圧水をノズルから噴射して付着・堆積・閉寒物を除去するものをいう。
3 閉塞した管内に水を注入して、空気ポンプで圧搾空気を一気に管内に放出して、その衝撃で付着・堆積・閉塞物を除去する清掃法をロッド法という。
4 管内の付着・堆積・閉塞物を化学的に溶解して除去する化学的清掃方法は、排水管の腐食を伴うなど悪影響があるためできるだけ使用を控える必要がある。

問37 解答

正解 3 (難易度:C)

1.× 排水管の清掃は維持管理の一環として重要であり、この記述は適切です。定期的な清掃によって排水管の閉塞事故を防ぐことができるため、この選択肢は不適切ではありません。
2.× 高圧洗浄法についての記述は適切です。排水管内のホース・ノズルを用いて高圧水を噴射し、付着・堆積・閉塞物を除去する方法は一般的な清掃法であり、この記述に問題はありません。
3.○ ロッド法についての記述が不適切です。ロッド法は、長い柔軟な棒(ロッド)を排水管内に挿入し、機械的に管内の付着・堆積・閉塞物を除去する方法です。水と空気ポンプを用いて衝撃を与える方法は、エアーパルス法やエアージェット法と呼ばれるものであり、ロッド法とは異なります。
4.× 化学的清掃方法についての記述は適切です。化学的な溶剤を使用して排水管内の堆積物を溶解除去する方法は、排水管に対する腐食のリスクを伴うため、使用を控える必要があります。これは正しいアドバイスです。

根拠となる資料は、建築物の排水設備に関する日本の法律や条例、特に建築基準法、水道法などが該当します。これらの法律は、建築物の安全と衛生を確保するための基準を設けており、排水設備の維持管理や清掃方法に関するガイドラインも含まれています。特に、選択肢3のロッド法に関する誤りは、実際の清掃作業を行う際に正確な方法の理解が重要です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました