問33 給水設備
給水管の改修計画に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1 更生工事とは劣化損傷が大きい配管を、全体あるいは部分的に新規に交換するものである。
2 更新エ事とは劣化度の大きくない鋼管及びライニング鋼管の内面の錆を除去して、樹脂等によりライニング処理することによって既設管の継続使用、延命を図るものである。
3 給水主管の配管サイズはピーク使用時水量調査の結果で変更が可能である。
4 配管の取替え工事費は、作業時間、作業方法(音、火気、清掃)による制約の影響はあるが、新築工事の場合と大きく変わらないことが多い。
問33 解答
正解 3 (難易度:B)
1.× 更生工事についての記述は不適切です。更生工事は、配管の全体または部分的に新規交換するのではなく、既存の配管をその場で修復する方法を指します。新規交換は配管の更新や置き換え工事に該当します。
2.× 更新工事についての記述は不適切です。更新工事は、劣化が進んだ配管を新規に交換することを意味します。内面の錆を除去してライニング処理を行うのは、一般的にはライニング工事や内面改修工事と呼ばれ、既設管の延命を図るものです。
3.○ 給水主管の配管サイズは、ピーク使用時水量調査の結果などに基づいて変更が可能です。水需要に応じて適切なサイズに更新することは、供給能力の確保や効率的な運用において重要です。この選択肢は最も適切な記述です。
4.× 配管の取替え工事費についての記述は不適切です。新築工事と既存建物での配管取替え工事では、作業環境や制約が異なるため、コストは大きく変わる可能性があります。特に既存建物では、限られたスペースでの作業や住民への配慮など、追加の制約が影響することが多いです。
根拠となる資料は、日本の建築基準法、水道法及びこれらに関連する省令やガイドラインです。それぞれの工事方法は、配管の状態、建物の状況、予算などに応じて選定され、適切な計画が求められます。特に、選択肢3の給水主管の配管サイズに関する知識は、効率的で持続可能な水道システムの設計と運用において重要です。
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