令和2年度問24 シーリングの劣化現象に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和2年度

問24 防水

1 シーリング材の伸び性能の低下により、シーリング材が破断(ロ開き)する。
2 シーリング材の皮膜の収縮により、シーリング材表面にしわが発生する。
3 被着体の表面強度の不足により、被着体が破壊する。
4 充てんする目地のムープメントにより、シーリング材が軟化する。

問24 解答

正解 4 (難易度:B)

1.× シーリング材の伸び性能の低下により、シーリング材が破断(ロ開き)する現象は、実際に起こり得る。このため、この選択肢は不適切ではない。
2.× シーリング材の皮膜の収縮により、表面にしわが発生することはあり得る現象である。従って、この選択肢も不適切ではない。
3.× 被着体の表面強度が不足している場合、被着体が破壊することは考えられる。このため、この選択肢は不正確ではない。
4.○ 充てんする目地のムーブメントにより、シーリング材が軟化するという表現は不適切である。目地の動きはシーリング材の伸縮や変形を引き起こすが、直接的に材料の軟化を引き起こすわけではない。通常、シーリング材の軟化は熱や化学反応によるものであり、目地の動きとは直接関連しない。

【解説】
シーリング材は建築物の目地や接合部に用いられる材料で、防水や気密性を保つ役割を果たす。劣化現象としては、材料の老化、環境因子、物理的ストレスなどにより、伸び性能の低下、表面のしわ、被着体の破壊などが起こり得る。しかし、目地のムーブメントが直接シーリング材の軟化を引き起こすというのは一般的な現象ではなく、この選択肢が最も不適切である。この問題は、建築材料の知識と理解を要するため、難易度はBに設定されている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました