問30 給水設備
1 ウォーターハンマーの低減のため、給水管内の流速は3 ~ 4 m / s以下とする。
2 揚水管の躯体からの支持は防振支持とする。
3 揚水管が躯体を貫通する場合、防振ゴム等を介し躯体と直接接触させないようにして固体伝搬音の防止を図る。
4 ポンプ室は居室と直接隣接させず、かつポンプ室まわりの遮音対策を行う。
問30 解答
正解 1 (難易度:C)
- × ウォーターハンマーとは、急激に水の流れを止めたときに発生する衝撃波のことです。ウォーターハンマーを低減するためには、給水管内の流速を遅くすることが一つの方法ですが、一般的には1.5 m/s以下に抑えることが推奨されています。3~4 m/s以下とするのは流速が高すぎ、この記述は不適切です。
- ○ 揚水管の躯体からの支持を防振支持とすることは、振動を伝えにくくする有効な方法です。これにより、建物内への振動の伝搬を低減でき、適切な対策と言えます。
- ○ 揚水管が躯体を貫通する場合、防振ゴムなどを介して固体伝搬音を防止するのは一般的な防振対策です。これは、管からの振動が直接建物構造体に伝わるのを避けるために行われ、適切な記述です。
- ○ ポンプ室を居室と直接隣接させないこと、ポンプ室周りの遮音対策を行うことは、ポンプからの騒音を低減するための有効な対策です。これにより、ポンプの運転音が居室に直接伝わるのを防ぎ、居住環境の快適性を保つことができます。
不正解の選択肢1に関しては、ウォーターハンマーの低減に関する流速の記述が誤っています。実際にはより低い流速が推奨されるため、この点が問題文で最も不適切な記述となります。参考となる法律条文や資料には、建築基準法や日本の給水装置に関する技術基準があります。
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