令和2年度問17 建物周囲の外構の劣化現象に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和2年度

問17 劣化現象

1 建物本体と建物周囲の地盤との接続部分は、地盤の沈下による建物本体の損傷が多い傾向となる。
2 雨樋は、硬質ポリ塩化ビニル管を使用しているので、敷地埋設部分が地盤沈下により破損する場合が多い。
3 駐車場部分に浄化槽や防火水槽等を設けた場合、この基礎部分の沈下量と周囲の地盤の沈下量が異なるので、舗装部分に亀裂や段差が生じやすい。
4 プロック塀や万年塀は、布基礎なので、不同沈下により稲妻状の大きな亀裂が生じることが多い。

問17 解答

正解 2 (難易度C)

1.○ 正しい
建物と地盤の接続部分は、地盤の沈下により建物の損傷が生じる可能性があります。日本の建築基準法や関連する技術基準では、建築物の安全性を確保するための基準が設けられており、地盤の条件や建物の構造についての規定が含まれています。

2.× 不適切
雨樋の敷地埋設部分が地盤沈下により破損するのは不適切な記述である。通常、雨樋は地下に埋設されるものではなく、建物の外壁に取り付けられるため、地盤沈下による破損は起きにくい。また、硬質ポリ塩化ビニル管が使用されるかどうかは、雨樋の設計や材料選定に依存するため、一概には言えない。

3.○ 正しい
駐車場に浄化槽や防火水槽を設置すると、その基礎部分の沈下量と周囲の地盤の沈下量が異なる可能性があり、これにより舗装部分に亀裂や段差が生じる可能性がある。これは、建物や土木工事に関連する基本的な地盤工学の知識に基づいている。

4.○ 正しい
プロック塀や万年塀は布基礎を使用することがある。布基礎は広い範囲の地盤に対して均等な荷重を分散させることができるが、地盤の不同沈下が起こると、亀裂が生じる可能性がある。これは、建築基準法や関連する技術基準、そして過去の不同沈下に関連する事例に基づいている。

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