問42 消防設備
1 .自動火災報知設備は、火災発生前の異常現象をとらえて警報を発し、火災の予防、早期発見に役立てるために設置する設備である。
2 .自動火災報知設備の受信機は、停電時においてもその動作を確保するため、常用電源のほかに非常電源(蓄電池等)を付置しなければならない。
3 .誘導灯の種類は、その設置目的により、避難口誘導灯、廊下通路誘導灯、階段通路誘導灯等に分類される。
4 .誘導灯は、停電時に、内蔵する蓄電池に切り換わり60分以上点灯できなければならない。
問42 解答
正解 4 (難易度:B)
1.○ 正しい。自動火災報知設備は、火災の前兆を検知して警報を発することで、火災の予防や早期発見に寄与するための設備です。これは消防法等に基づく基本的な機能であり、建築物における安全対策として広く要求されています。
2.○ 正しい。自動火災報知設備の受信機は、停電時でも機能を維持する必要があるため、常用電源に加えて非常電源(例えば蓄電池)が必要です。これは消防法及び関連する建築基準における安全要求事項の一つです。
3.○ 正しい。誘導灯は、その設置目的や場所により、避難口誘導灯、廊下通路誘導灯、階段通路誘導灯などに分類されます。これは避難の際に安全に誘導するためのもので、建築物における安全対策の重要な部分です。
4.× 不適切。誘導灯は確かに停電時には内蔵する蓄電池に切り換わって点灯する必要がありますが、点灯時間については「60分以上」と明確に定められているわけではありません。実際の要求時間は設置される建物の用途や規模、設計によって異なります。一般には、避難が完了するまでの時間を考慮して設定され、一定時間以上点灯することが要求される場合もありますが、これは建築物ごとに異なる可能性があるため、一律に「60分以上」とするのは適切ではありません。
解説:
選択肢4は誘導灯の点灯時間に関する一般的な規定を誤って解釈しています。誘導灯の点灯時間は、具体的な建物の条件や安全要求に応じて設計されるものであり、すべての誘導灯が「60分以上点灯」することを要求されているわけではありません。このため、この選択肢が最も不適切です。
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