令和5年度問40 マンションの電気設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和5年度

問40 電気設備

1 .日本電気技術規格委員会により作成された「内線規程」は、需要場所に関する電気工作物の設計・施工・維持管理を行う技術者に最も利用されている規格である。

2 .マンションの交流の配線方式としては、200Vを取り出すことのできる単相
3線式が一般的となっている。

3 .借室方式を採用したマンションへの電力引き込みは、動力相と電灯動力共用相の受電容量にそれぞれ制限がある。

4 .マンションの規模が大きくなり、建物の電気設備が自家用電気工作物になると、電気主任技術者の選任が必要になる。

問40 解答

正解 3 (難易度:B)

  1. × 「内線規程」は、日本電気技術規格委員会により作成され、需要場所に関する電気工作物の設計・施工・維持管理に関する技術基準を定めている。この規格は電気工作物に携わる技術者にとって基本となるものであり、この記述は適切である。
  2. × マンションの交流配線方式として、単相3線式が一般的に使用されており、これにより100Vと200Vの電源を取り出すことができる。この記述は現代のマンションにおける電気配線の実情を正確に反映している。
  3. ○ 借室方式を採用したマンションの電力引き込みにおいて、動力相と電灯動力共用相の受電容量に制限があるという記述は不適切である。実際には、借室方式は個々の住戸が電力会社から直接電力を購入する方式であり、住戸ごとの受電容量には特定の制限があるわけではない。この方式では、各住戸に個別に電力メーターが設置される。
  4. × マンションの規模が大きくなり、自家用電気工作物となる場合には、電気主任技術者の選任が必要になる。これは電気事業法に基づく規定であり、自家用電気工作物の安全と適切な運用を保証するための重要な要件である。

選択肢に類似の過去問は特定できませんでした。不正解の選択肢については、特に借室方式の電力引き込みに関する誤解を指摘しました。借室方式における電力供給の特性と、それに関連する技術的な詳細は正確に理解することが重要です。

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