問37 消防
1 .消火器は、階ごとに各部分から消火器までの歩行距離が原則30m以下(大型消火器を除く)となるように設置する。
2 .屋内消火栓設備の1号消火栓は、1987年以降に設置されるようになったもので、1人で操作が可能である。
3 .スプリンクラー設備を凍結のおそれがある寒冷地で用いる場合は、閉鎖型湿式のスプリンクラーヘッドを選択する。
4 .不活性ガス消火設備で消火剤に炭酸ガスを用いるものは、窒息死亡事故を起こす可能性があり、点検や改修工事等の際には、十分な注意が必要である。
問37 解答
正解 4 (難易度:B)
1.× 消火器の設置基準については、建築基準法や消防法などで規定されています。原則として30m以下の距離で設置することは正しいですが、大型消火器に関する特例も存在するため、この文だけでは不完全です。正確な規定や例外を明記する必要があります。
2.× 屋内消火栓設備の1号消火栓が1987年以降に設置されるようになったという記述は正確ではありません。屋内消火栓はそれ以前から存在し、多くの建築物で使用されています。また、1号消火栓の操作についても、設計や状況により異なるため、一概に1人で操作可能とは限りません。
3.× 寒冷地でのスプリンクラー設備について、閉鎖型湿式スプリンクラーヘッドの使用は凍結のリスクを考慮すると適切ではありません。寒冷地では、凍結を防ぐために乾式スプリンクラーシステムや消火栓の選択が重要です。この選択肢は誤解を招く表現です。
4.○ 正しい。不活性ガス消火設備で炭酸ガスを用いる場合、高濃度のガスは窒息の危険があります。そのため、点検や改修工事の際には特に注意が必要です。これは消防法や関連する安全規則に基づく基本的な安全対策です。
解説では、具体的な法律条文や規則を引用し、なぜその選択肢が正しいか、または間違っているかを説明します。例えば、消火器の設置基準に関する建築基準法や消防法の条文、屋内消火栓やスプリンクラーシステムに関する規格やガイドラインなどを参照します。不正解の選択肢については、誤りの部分と正しい情報を明確に説明し、理解を深めるための情報を提供します。難易度評価は、問題の内容と関連法規の複雑さに基づいています。
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