問34 排水・換気
1 .更新時の新設排水管の排水システムは変更せずに管材仕様を変えるのか、排水システムを特殊継手排水システムに変更するのかを検討する。
2 .排水システムを変える場合で、専有部分横枝管を更新しないときには、新設排水立て管に既設の専有部分横枝管が接続できるのかを検討する。
3 .既設排水立て管を撤去する場合は、狭い箇所での作業となるので火気を用いて効率よく作業することを原則とする。
4 .更生工法を採用する場合は、一般財団法人建築保全センター、一般財団法人日本建築センターで「保全技術審査証明」を取得している工法を採用する。
問34 解答
正解 3 (難易度:B)
1.○ 正しい。更新時の新設排水管の排水システムを変更するか、管材仕様を変えるかを検討するのは、合理的な建築工事計画において重要な判断である。
2.○ 正しい。排水システムを変更する場合、既設の専有部分横枝管が新設排水立て管に接続できるかどうかの検討は必要であり、これを怠ると排水機能に影響を及ぼす可能性がある。
3.× 不適切。既設排水立て管を撤去する際に火気を用いる方法は、狭い場所での安全性の問題や火災リスクを高める可能性がある。日本の建築基準法や労働安全衛生法に基づき、作業の安全性を最優先する必要がある。特に、狭い箇所での作業では、非火気の工法を用いるなど安全対策を講じるべきである。
4.○ 正しい。一般財団法人建築保全センターや一般財団法人日本建築センターで「保全技術審査証明」を取得している工法を採用することは、工事の質と安全性を保証するための適切なアプローチである。
解説:
選択肢3は、火気を用いることのリスクを考慮せず、原則として効率を優先するような表現が問題点です。建築工事においては、特に狭い場所での安全管理が重要となり、火気の使用は厳格な規制と安全対策が必要です。したがって、この選択肢は最も不適切なものと判断されます。その他の選択肢は、建築工事における標準的な検討事項を適切に反映しています。
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