令和5年度問33 排水・通気設備に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

令和5年度

問33 排水・換気

1 .排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管の接続には、ドレネージ継手(ねじ込み式排水管継手)が使用されている。

2 .特殊継手排水システムの性能は、メーカー個々に基準を定めているため、現状では統一された規格はない。

3 .排水横管は、流速が遅くて汚物やスケールが付着しやすくなったり、流速が速くて汚物が取り残されたりすることのないように、0.6m/s~ 1.5m/s未満の流速となるように勾配を設ける。

4 .マンションの新築工事において、排水管には配管用炭素鋼鋼管が使用されている。

問33 解答

正解 3 (難易度:C)

1.× 排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管の接続には、通常ゴムリング式や接着剤式の継手が使用されます。ドレネージ継手は主に金属製の管に使用されるため、この文の状況とは一致しません。

2.× 特殊継手排水システムには、JISや建築基準法に基づく一定の性能基準や規格が存在します。メーカーごとに多少の違いはあるものの、全く統一されていないという表現は正確ではありません。

3.○ 正しい。排水横管の適切な流速は、汚物の堆積を防ぎつつ、管内を清潔に保つために重要です。0.6m/s~1.5m/sの流速範囲は、一般的に適切な勾配を保つための指針とされています。この範囲内で流速を保つことは、建築設備学や衛生工学の基本とされています。

4.× マンションの新築工事において、排水管に配管用炭素鋼鋼管を使用することは一般的ではありません。排水管には耐腐食性や耐久性に優れた材料が選ばれることが多く、硬質塩化ビニル管やステンレス鋼管などが一般的です。

解説には、適用される法律条文や規格、例えば建築基準法やJIS規格などの具体的な参照が必要です。また、類似の過去問がある場合はその年度を付記し、理解を深めるために参照すると良いでしょう。不正解の選択肢については、なぜ間違っているのかの具体的な説明を加えています。

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