令和5年度問30 給水設備の調査診断に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和5年度

問30 給水

1 .X線による方法は、配管の後ろに置いたフィルムを感光させて、内部状況を調査する方法で、X線取扱いの資格、照射時の立入り禁止等法的規制がある。

2 .ファイバースコープ(内視鏡)では、配水管の閉塞状況は観察できない。

3 .非破壊計測調査方法では、配管外面からの観察によるので、内面の劣化状態の把握には限界がある。

4 .サンプリングによる配管診断調査については、費用が高くなるので劣化が進行しやすい箇所を重点的に調査することが効率的な診断につながる。

問30 解答

正解 2 (難易度:B)

  1. × X線による方法は、配管の内部状況を調査する手法の一つであり、フィルムを感光させて内部の画像を得る。この方法はX線の取扱い資格や照射時の安全規制が必要であるため、この記述は適切である。
  2. ○ ファイバースコープ(内視鏡)は、配管の内部を観察するために使用される機器であり、配水管の閉塞状況も観察できる。小径の配管内部の観察に特に有用であり、閉塞や内壁の劣化状態を直接視覚的に確認できるため、この記述は不適切である。
  3. × 非破壊計測調査方法は配管の外面から観察を行い、内面の状態については直接的な観察はできないため、内面の劣化状態の把握には限界がある。これは正しい記述であり、非破壊検査の限界を示している。
  4. × サンプリングによる配管診断調査は費用がかかるため、特に劣化が進行しやすいと考えられる箇所を重点的に調査することが効率的である。このアプローチは診断の範囲を絞り込むための一般的な方法であり、適切な記述である。

選択肢に類似の過去問は特定できませんでした。不正解の選択肢については、ファイバースコープの能力に関する誤解を指摘しました。実際には、ファイバースコープは配水管の閉塞状況を観察するのに有用なツールである。

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