令和5年度 問27 給水方式に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和5年度

問27 給水

1 .高置水槽方式の場合、停電時には高置水槽の残量が給水可能である。

2 .加圧給水方式の場合、受水槽がないので水質汚染の危険性は小さい。

3 .直結増圧方式の場合、増圧ポンプユニットの設置スペースが必要である。

4 .直結直圧方式の場合、断水時の給水は不可能である。

問27 解答

正解 2 (難易度:B)

1.× 高置水槽方式では、停電時でも水槽内に残っている水を重力で給水することができます。これは一般的に高置水槽方式の利点の一つとされており、この記述は適切です。

2.○ 加圧給水方式は受水槽を使用しないため、設置スペースを削減できる利点がありますが、水質汚染の危険性が小さいとは一概には言えません。給水系統全体を通じて水質を維持するためには、定期的なメンテナンスや適切な水質管理が必要です。この選択肢は、加圧給水方式の水質汚染リスクを過小評価しているため最も不適切です。

3.× 直結増圧方式では、増圧ポンプユニットを設置するためのスペースが必要です。これは増圧ポンプが給水システムの一部として必要であるため、この記述は適切です。

4.× 直結直圧方式では、給水は水道網の圧力に直接依存しています。そのため、水道網が断水した場合は、給水も不可能になります。この記述は直結直圧方式の特性を正確に表しており、不適切ではありません。

【解説】
給水方式は、その設計と運用において多様な特性を持っています。高置水槽方式は停電時の給水能力がある一方で、直結直圧方式は断水時には給水が不可能です。加圧給水方式は設置スペースの削減が可能ですが、水質管理には注意が必要です。適切な給水方式を選択するには、それぞれの特性と要件を理解し、建物の用途や位置、利用者のニーズに合わせて検討する必要があります。この問題の難易度はBに設定されており、給水システムに関する基本的な理解が求められます。

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