問21 防水
1 .アスファルト防水は、施工場所で加熱溶融したアスファルトを用いて、数枚のアスファルトルーフィング類を順次密着積層し防水層を形成する。
2 .シート防水は、防水シートを接着剤又は固定金物により下地に固定して防水層を形成し、保護層を必要とする。
3 .塗膜防水は、液状の防水材を手塗り又は機械吹きにより下地に塗り付け、その液状防水材が硬化することにより防水層を形成する。
4 .シーリング防水は、材料性能だけに頼った目地設計では漏水リスクが大きいので、裏側に排水機構を設けるなど2段階で止水することも検討する必要がある。
問21 解答
正解 2 (難易度:C)
- ○ アスファルト防水は、溶融したアスファルトとアスファルトルーフィングを使用して防水層を形成する方法です。この記述はアスファルト防水の一般的な施工方法を適切に反映しており、正しいです。
- × シート防水は確かに防水シートを下地に固定して防水層を形成しますが、必ずしも保護層を必要とするわけではありません。シート防水の種類や用途によっては保護層が不要な場合もあります。この一般化された記述は、シート防水の多様性を考慮していないため、最も不適切です。
- ○ 塗膜防水は、液状の防水材を下地に塗り、硬化させて防水層を形成する方法です。手塗りや機械吹き塗りが用いられることもあり、この記述は塗膜防水の一般的な特徴を正確に説明しています。
- ○ シーリング防水は、目地などに用いられる方法で、材料性能だけではなく設計や施工の正確さが重要です。裏側に排水機構を設けるなど二次的な止水措置を検討することは、実際に漏水リスクを低減するために有効なアプローチです。この記述は適切です。
不正解の選択肢2に関しては、シート防水が必ずしも保護層を必要とするとする一般化された記述が問題です。シート防水の方法や材料には多様性があり、すべてのシート防水が保護層を必要とするわけではありません。参考資料としては、防水工事に関する専門書や建築基準法、関連する技術基準などが挙げられます。
コメント