令和5年度問18 既存塗膜の調査診断に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

令和5年度

問18 塗装

1 .マンションにおける調査の場合、その目的は劣化原因の究明というより、外壁を塗り替えるための下地調整方法の選定と、塗替塗料の選定を目的とする。

2 .塗装の修繕設計における下地調整方法の選定は、塗装仕上げの耐久性や塗膜の性能を確保するうえで非常に重要である。

3 .はがれ・割れなど劣化が著しい場合は、機器による付着力の測定を行う。

4 .改修工事の施工者による調査を行う場合は、新築時の設計図書や施工計画書、施工要領書等の調査は省略してよい。

問18 解答

正解 4 (難易度:B)

  1. × マンションの外壁塗り替えにおける調査の目的は、劣化原因の究明も含む。劣化原因を理解することは、適切な下地調整方法や塗料の選定に不可欠であり、単に塗替えるための技術的な選定だけが目的ではない。
  2. × 塗装の修繕設計において下地調整方法の選定は、塗膜の耐久性や性能を確保する上で非常に重要である。適切な下地処理が行われていないと、塗装の寿命や性能が低下する可能性がある。
  3. × 塗膜の劣化が著しい場合、付着力の測定は劣化の程度や原因を把握するために重要である。これにより、塗り替え工事の際の適切な処理方法を決定することができる。
  4. ○ 改修工事の施工者が調査を行う場合、新築時の設計図書や施工計画書、施工要領書等の調査は省略できない。これらの資料は、既存の建築物の構造や以前の工事内容を理解するために必要であり、改修工事の適切な計画と実施には不可欠である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました